2017年9月15日 (金)

金正恩政権はJアラートをどのように捉えているか。日本政府がJアラートを発する真意。17年9月15日

北ミサイルが北海道越え軌道で発射されJアラートが鳴り響いた。その後の報道を見続けたが、どれもJアラートの本意を理解せず的外れな意見ばかりだった。韓国人や韓国系のコメンテーターは「日本人は大げさすぎる」とか「弱虫だ」とか冷笑し、日本人は「クソJアラートに朝から起こされて腹たつ」とか「繰り返せば、そのうち狼少年になって効かなくなる」とか、散々だった。

矛盾するが、日本政府は北ミサイルによって被害が出るとは思っていない。まして、被害が出た時の官僚の言い訳説も的外れだ。その証拠に経済界にも危機感はなく株価は安定したままだ。日本政府の意図は他にある。

もし、本当に危機的状況の時は北と米国は無口になる。更に株価が暴落すれば、北か米国からの先制攻撃がありえる。今は双方とも虚仮威しばかりなので、かえって安心できる。

では、Jアラートはなぜ鳴らされるのか。
インドから帰国直後の安倍総理が語った「北朝鮮がこの道をさらに進めば明るい未来はない」が全てを語っている。

当事者の北政権の捉え方は日本国民とは違う。北政権は表面に出ない優秀なブレーン集団が金王朝の意向に沿うように状況分析して支えている。彼らは「Jアラートの頻発によって日本国民に危機意識が植え付けられ、防衛・攻撃能力を増強するための下地づくりを目的としている」と分析している。日本の民意が核武装容認に変化するのは北にとって大変に嫌なことだ。もし、日本が核武装したら対米交渉での北の勝算に綻びが生じるからだ。

日本が核兵器を放棄していると思っているのは日本人だけで、海外では日本は準核兵器保有国とされている。
例えば中国の分析では、
日本は核爆発実験をしなくてもスーパーコンピューターによるシミュレーションで核兵器を作る能力がある。ICBMを含む高性能の核ミサイル開発能力があり、極めて短期間に米露に次ぐ世界第3位の核兵器保有国になれる。日本が保有する48トンのプルトニウムを核弾頭用の高純度プルトニウムへの精製も短期間で可能だ。

評論家は北との対話が大切と言う。しかし、対話の指し手は北と米国だけで、日本は真っ当な防衛能力まで放棄させられた小さな駒に過ぎない。北の要求は米国が現政権を安堵し核ミサイル保有を容認すること以外はありえない。話し合えば北が考えを変えてくれるなど幻想に過ぎない。対話とは真っ当な国相手のみに成立する方法だ。北相手では強力な力を保持しなければ一歩も進めることはできない。

では、これからどうなるのか。
米本土へ届く北核ICBMが完成した時点で、米国は北の核保有と金王朝の安堵をあっさり認めてしまう。
米国の核の傘が無力化した結果、北は日本と韓国を恫喝しまくり経済援助を引き出そうとする。ここまでは北の思い描く筋書きだ。

その先は北の思惑は外れる。日本も韓国も北の恫喝を拒否して核武装を始める。中国はその動きを嫌い、金正恩委員長の暗殺を実行して傀儡政権樹立しようとする。自暴自棄になった金正恩委員長は暗殺される前に周辺国へ核ミサイルを打ち込む。しかし、広大な中国はしぶとく生き残り極東を支配する。米国は終始傍観者のまま過ごし、漁夫の利を得る。


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我らが将軍様は世界を照らす太陽。


本当に北の怖さを知っているのは日本かもしれない。
北と交戦状態にあるにもかかわらず、韓国のインテリは北に毒され服従している。米国国民は北の脅威をまだ人ごとのように捉えている。欧州となると、ドイツのメルケル首相など、ドイツが中国と共同して北を説得すれば核放棄してくれると大甘だ。
しかし、誰が何を言おうと北が核放棄することは絶対にありえない。
世界は無法国家である北がISなどのテロ集団に核兵器を売り渡すことを真剣に憂慮すべきだ。もし、テロ集団が核を手に入れれば、欧米などの主要都市で躊躇なく使う。日本にできることは、その怖さを世界に地道に訴え続けるくらいだ。


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2017年9月10日 (日)

一番幸せに過ごせるのは少し不幸な70%の幸せだ。17年9月10日

お昼の室温28度。
香辛料たっぷりの熱い炒め物を食べていたら汗をかいたので、久しぶりに扇風機をつけた。風がゾクッとするほど冷たい。気づかないうちに秋は深まっていたようだ。

玄関を開けると中型のスズメバチが体を丸くして死んでいた。
散歩道に点々と死んでいる蝉は先月よりかなり減った。
小さな命の終わりは人のように大仰ではなく、誰にも気付かれずにすぐに自然と同化してしまう。

 行く雲を 見上げて斃る 油蝉


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宇宙人タマ。ガラス瓶に詰めた音楽を聴きながら散歩している。


時折、散歩道で休職中の精神科医のNさんと出会う。
彼は心を病んでいる。
誰かと話したくなると、彼は私の散歩コースのベンチで待っている。
私が知っている彼は病状の好転時で、悪化している時の彼は知らない。
彼は深い心の問題を話せる貴重な存在だ。

先日は病気の苦しみについて話した。
「現代人の病の苦しみの大半はストレスによって増幅されたものだ」と言った会話だ。
自然ドキュメンタリーを見ているといつもそう感じる。
野生動物は瀕死の重傷を負ってもさほど苦しそうな表情をしない。
昔の老人もそうで、病状を等身大に捉えているので、重病でもさほど悩まず苦しそうに見えなかった。
祖母は50代に胃がんを宣告されたが全く気にせず85歳まで生きた。
介護していた母は、終末期の祖母の腹に硬い大きな腫瘤が触れたと話していた。
現代人は心が弱く、全く痛みも苦しみもないのにガン宣告されただけで自殺しかねないほどに苦しむ。もし、痛みや苦しみがあれば、なおさら大きな苦悩を抱えることになる。


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散歩道の夕暮れの公園。


幸せは70%くらいが一番良い。
菜根譚 前集 5章に次の言葉がある。

 もし言々耳を悦ばし、事々心に快ければ、すなわち、この生をとりて鴆毒(ちんどく)の中に埋在せん。

"もし、耳にする言葉がどれも心地よく、周りの出来事がどれも快ければ、それは知らずに猛毒に浸かっているのと同じだ" との意。

良いことばかりだと心が弱くなり、小さな躓きにも耐えられなくなって大きく苦しむ。だから、3割くらいの嫌なことがあると心の強さが保てて、程よい幸せを感じることができる。更に心が強い人は、数パーセントの幸せでも満足できる。
特殊な例では、アウシュビッツでガス室に送られる前、遠くに雲や木々の梢が見えただけで幸せを感じた心の強い人もいた。


毎日CMで目にしている「日本の貨幣」を書店で買った。
初回は明治三年発行の20円金貨のレプリカ。重さも質感も細工もかなり精巧だ。
初回価格は破格の190円。これでは発売元は完全に赤字だろう。


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レプリカはアクリル絵の具で本物ぽく古色をつけ、ポケットに入れて散歩に出ている。
「190で買ったよ」
と人に見せると全員が190万で買った本物だと誤解してしまう。
ちなみに、本物なら安くても500〜600万。
レプリカでも、手元に置いておくと何か良いことが起きそうで気分が良い。

しかし、数日ポケットに入れて置いたら、表面のメッキがハゲて何となく黒ずんできた。みんながいとも簡単に信じてくれることに罪悪感を感じていたので、持ち歩くのはやめた。黒ずんだレプリカを眺めながら、幸せの青い鳥が色褪せてしまった物語の結末を思い出した。

レプリカは専用収納シートにしまって眺めるもので、使い方を誤っていた。
今更ながら、千年を経ても輝きを失わない本物の金に敬意を覚えた。


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小春じい

いつも休む公園のベンチ前にソメイヨシノがある。
数日前から色づいた葉が混ざり始めた。
私が絵描きに転向した30年前は細い幼木だったが、今は見上げるほどにたくましく成長した。

30年は一瞬で過ぎてしまった。
これから先、30年は絶対に生きられない。
あと8年で人生が終わったとしても、父より長生きしたことになる。
今は前線の兵士のように生きていることが愛おしい。
それは初めて味わう感覚だ。

公園の木々を眺めながら、いつも"Deborah's Theme"を聴いている。
聴きながら絵描きになってからを振り返り「今まで、よく生きてこられた」としみじみとする。野垂れ死に覚悟で絵描きになったが、絵だけで生活し続けるのは本当に厳しい。

"Deborah's Theme"はEnnio Morricone作曲
1984年製作の米・伊合作 セルジオ・レオーネ監督・脚本映画 "Once Upon a Time in America" への挿入曲。

ユダヤ系マフィアの物語で、大好きな映画だった。この曲は主人公の老ヤクザ・ヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)がさすらいの末、アヘン窟で過去を回想しながら一瞬の快楽に浸っている時、彼のアップに重なるように流れた。
"Deborah's Theme"のデボラはヌードルスが終生愛した女性だ。


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荒川上の赤い溶けたドロップみたいな月。


最近見た映画では「君の名は」と「シンゴジラ」が良かった。
iTune store でロマンス洋画を100円均一でレンタルしていたので、こちらからも二つ選んで借りた。
感心したのは二つとも見事なくらい100円の価値しかなかったことだ。人が選んだのなら誤って割安な佳作が含まれることがあるが、AIに判断させたので当たり外れがなかったのだろう。

似た例で、米アマゾンのAIがハリケーン被害でボトル入り水の需要増を見越して高騰させ米国民の怒りを買っている。高価格を提示しているのはアマゾンだけではない。大半の企業がAIのアルゴリズムに頼って、そのような非情な判断をしてしまった。
これからはAIに慈悲の心を学ばせる必要があるようだ。

「シンゴジラ」は日本防衛の脆弱性を痛烈に皮肉っていて今の日本を取り巻く危険な状況にピッタリだった。「君の名は」は岸恵子と佐田啓二の昔の名ドラマの本家すれ違いと、大林宣彦監督の「時をかける少女」と「転校生」を足して割ったような作品だ。
主人公の男女高校生の住む時間の食い違いを使った、すれ違いSFロマンの佳作だ。何より良いのは画面の美しさだ。今も、透明感と懐かしさのある背景画を夢のように思い返す。

若者の二次元世界を三次元に変換して楽しむ感覚は現代宇宙論の一つに似ている。
我々の宇宙は本当は面に広がる2次元で、それがホログラムとして投影され立体化されたものを宇宙として感じている。映画を見ながらその仮説を幾度も思い返した。

日本などではヒットしたが欧米ではさほどではなかった。それはディズーニーアニメのような分かりやすさがなかったからだ。日本アニメは大人向きで、米国のアニメは子供から大人までを対象にしている。ジブリ映画が欧米で強いのは後者だからだろう。


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海上の観客席。


今、北の核による電磁パルス(EMP)攻撃が心配されている。
地上20〜40km付近で核爆発させると、発生したガンマ線が希薄な空気分子に衝突して電子を叩き出し強力な電磁パルス を発生させる。それは昔から知られていることで、1962年北太平洋上400㎞の宇宙空間での米国核実験では1400㎞離れたハワイで停電事故が起きた。
この攻撃は宇宙空間での核爆発なので、地上まで衝撃も熱戦も伝わらず人的被害はない。

この怖さは世界で十分に知られているのに、日本では今頃騒がれ、全く対策されてないことに驚愕する。ちなみに、米・露・中・台湾・韓国では重要機関の対策は講じられている。極めて遅れたが、今からでも日本政府は全力で対策を講じるべきだ。
その関連で電磁波防御用品メーカーの株価が軒並み大高騰している。

電磁パルスによる被害は自然現象の太陽フレアでも起きる。
今回のスーパーフレアでは実害はなかったが、1859年に起きた数百年に一度の巨大なスーパーフレアが現代に起きたら地球規模で電磁パルス攻撃並みの被害が出る。その時、変圧器は溶融し、電力網、携帯電話、テレビから銀行のATMまで総ての電子機器は破壊される。コンピューター管理された工場の生産は止まり、電子化が進んだ車も船も飛行機も、インフラも医療機関も機能停止に陥る。そうなれば現代文明は一気に19世紀以前へ後退し、大量の餓死者や病死者が出て最悪人口は10分の1に激減すると想定されている。

他国の主要軍事施設は核爆発で発生する電磁パルスに対して防護されているが、一般家庭の電子機器に保護カバーを施すのはは難しい。
せめて、必要最小限の電子機器は電磁パルス防護が施された倉庫に備蓄すべきだ。光ケーブルは影響を受けないが電子機器が壊れるので光信号の送受信はできない。
ちなみに、太陽フレアの観測と予測は日本の研究機関は伝統的に優れている。

人類史上、スーパーフレアにしばしば遭遇して来たが、いずれもアナログな時代だったので実害はなかった。電気と電子機器に頼りきった現代の脆弱性を補うために、アナログな工作機械や車や手工業的な技術を残しておくべきだ。北海道で盛んな輓曳競馬はそのような事態へ備えて優秀な農耕馬を残す目的がある。賭博を嫌悪する人たちの安易な競馬廃止運動は慎むべきだ。
医療についても、聴診器や触診に寄るアナログな診断技術を保持すべきだ。

電磁パルス(EMP)攻撃や超々スーパーフレアからすべてが回復するまで、総力を尽くしても3・4年かかる。その間、生活を維持する為に、アナログな技術や肉体労働のための体力維持はとても重要だ。


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2017年9月 5日 (火)

北朝鮮の核ミサイル開発と米朝和平と金正恩王朝の命運は慰安婦問題に繋がる。17年9月5日

北朝鮮に対する内外報道を眺めていると同じところを堂々巡りをしているだけで少しも進展しない。情報を総括して感じたのは、北への影響力は中国とロシアが握っていて、日韓どころか当事者の米国にさえ主導権がないことだ。

北が崩壊すれば中露両国へ百万単位の難民が押し寄せ、難しい対処を迫られる。北朝鮮を米日との緩衝地帯として手に入れられる利点があっても、失うものは大きく両国の危機感は切実だ。強烈な反米で共通するロシアは北と蜜月状態だが、中国は北を嫌悪しながらも支援し続ける他ない。

中露両国は和平条件として米韓軍事演習の凍結を要求している。しかし、中露の提案を米国が受け入れ、仮に北が核ミサイルを凍結放棄すると明言したとしても、北は放棄はしないし開発も絶対にやめない。北は伝統的に嘘つきで約束を守らない国だ。核ミサイルは貧乏人が無理して買ったベンツで、絶対に手放さない。

北は独裁国家だ。国民が半分死のうと金王朝は痛くも痒くもない。
中露が反対している石油禁輸が実現しても抜け道が多く実効性はない。
かって日本は米国の石油禁輸によって追い詰められ真珠湾攻撃をした。
戦争はそのように誤った政治判断から始まる。
日本軍部は「半年なら勝ち続けられる。米国は個人主義で民主国家だから、日本軍の連勝で厭戦気分が生まれたところで休戦を提案すれば日本有利に戦争終結できる」と誤算していた。しかし、真珠湾攻撃で米国民は激昂し一致団結し反転攻勢へ出た。その結果、大日本帝国は壊滅した。北も同じ誤った判断で戦争を始める可能性は大きい。

「平和への対話」は美しい言葉だ。
対話の前提条件は約束を守り嘘をつかないことだが、北は約束を必ず反古にする。
既に互いの意思は十分に表明されていて、新たに対話をしても前進する要素は全くない。

北が考える和平への道筋は体制を保証させて経済援助を得ることだ。
対して日米韓は国連決議で核ミサイル放棄させようとしている。
国連決議は中露を説得できれば可能だが、国連決議が成立しても北は核を手放さない。
北が決議を破るのを待ってから海上封鎖し、厳しい経済制裁をしても、北は絶対に核を放棄しない。

残された道は、経済的に強力な圧力をかけ続けて金王朝を内部崩壊させるほかない。
独裁国では国を疲弊させ不満を鬱積させて内部崩壊を待つのが確実な方法だ。
崩壊した時、中国は金王朝を自国に亡命させ、傀儡政権によって半島を間接統治すれば北難民に苦慮せずに済む。しかし、北は内部崩壊する前に核ミサイルを周辺に打ち込むはずだ。

金正恩委員長は暗殺の恐怖から毎晩酒浸りで、寝所を変えて逃げ回っている。
ミサイル発射時の映像で見る彼は大きく腹が出て、自分一人で靴紐を結ぶことも大小便をすることもできそうにない。腹の中には大量の内臓脂肪がたまり、成人病のデパートになっているはずだ。彼の側近は意図的に彼の体を内部崩壊させようとしているのかもしれない。多分、彼は5年以内に心臓病など血管系疾患で倒れるはずだ。彼が生き延びるには中国に亡命して、かって粛清した北朝鮮要人の一派から暗殺されないように厳重な護衛をつけてもらうほかない。

金正恩委員長の影武者については、公的な場に代理で出てくる影武者は無理だ。しかし、移動時の車に載せる偽装用の影武者は数多くいるはずだ。例えば攻撃を受けやすい移動時は専用車のベンツに影武者をのせ、自分は部下のトヨタレクサスで移動している、と言われている。

北の移動式ミサイルは建前では探知できないことになっている。
しかし、各国の探知能力は重要軍事機密で、米国がそれを明かすわけがない。本当は米国の軍事衛星は移動式ミサイルがどこにあるか常に掌握しているはずだ。それは潜水艦も同じで、ことあれば、展開している北の潜水艦は瞬時に全滅する。

北朝鮮が日本を先制攻撃する合理的な理由はない。
北の核ミサイル開発は金王朝の安堵と、かって韓国が得た日本からの莫大な経済支援を受けるのが目的の一部だ。もし日本を先制攻撃したら瞬時にそれらの夢は消え金王朝は消滅する。その時米国は攻撃された日本を出しにして喜び勇んで北を壊滅させるだろう。ただし、北が米国本土を攻撃できる核ミサイルを完成させていないことが前提条件だ。

これから日本のとるべき道は米国に頼らない独自防衛システムの構築だ。迎撃ミサイルは高コストで信頼性も十分ではない。開発に時間はかかるがレザー兵器やレールガンなどを選択肢に加えるべきた。
レザー兵器についてはようやく開発予算がついたばかりだ。この手の研究は日本は得意としている。大学の左翼教授たちが妨害しない限り成果は早くあげられるはずだ。

北からの防衛で最も効果があるのは核抑止力だ。
しかし、米国の核の傘は完全ではない。北が米国東海岸まで届くICBMを実戦配備した後、日本や韓国が核の先制攻撃されても米国は日米安保条約を履行しない可能性がある。米国はワシントンやニューヨークを犠牲にしてまで日本や韓国を守らないからだ。そのことは多くの軍事専門家が指摘している。
日本から見た世界と米国から見た世界はまるで違う。日本にとっての北朝鮮問題は最大の不安定要素だが米国は違う。米国は極東だけでなく、中東・クリミア半島・アフリカにも大きな危機感を抱いている。

日本は今までのように安保条約に頼り切るわけにはいかない。
日本は他国に頼らずに、独自防衛をする必要がある。
防衛のための核を持つことも選択肢の一つだ。
実際に核開発をしなくても、嘘でいいから「核武装へ国内世論は傾いている」と北と中露へ匂わせるのも良い。核技術を移入できるように米国へ働きかけるのも効果がある。それくらのしたたかさがないと、日本は金王朝が滅びるまで脅され続けることになる。

北は新種のテロ国家だ。テロを抑えるには犠牲を恐れず屈しない覚悟が必要だ。国民に大きな犠牲を出しても必ず報復すると宣言すべきだ。かって日本はそういう民族であった。その宣言は北だけでなく中露に対してもかなりの脅威になる。

日本核武装は北や中露が一番嫌がることだ。彼らは日本国内の様々な勢力を駆使して猛烈な反核プロパガンダを繰り広げるだろう。だが、"核武装するふり"は日本が平和を保つために安上がりで有効な方法だ。

今回の北の挑発は慰安婦問題にも影響している。
米国メディアは在米韓国系団体がなぜかくも熱心に国の恥である慰安婦問題を蒸し返すのか理解できないでいる。今回の北の挑発によって慰安婦問題の目的は日米離反で、北が日本へ無理難題を突きつけるための地ならしだったと明白になった。なぜなら、韓国発の慰安婦問題を影で操っているのは北朝鮮だからだ。

ちなみに、韓国の若者の多くは北からは絶対に攻撃されないと信じている。そして、北が核ミサイルを完成させつつあることに拍手喝采し、朝鮮民族の誇りだと思っている。リベラリストたちが想い描く理想と現実の核武装と慰安婦問題はそのように大きく乖離している。


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2017年8月30日 (水)

一日一善。菊池君と上野公園のネパールフェスティバルからアメ横へ。17年8月30日

27日日曜は早朝から浮間地区合同の防災訓練。
「無理しなくてもいいけど、すぐに終わるから良かったら出席してください」
町会役員の言葉を信じて、ほとんど寝ないまま気楽に出席した。

出席者はほとんどが老人。
大多数の女性たちはテントの日陰でお茶を飲みながらお喋りに夢中。
結局、力仕事は少数の男たちにしわ寄せされた。
リヤカーを使った救護、消火器に消防ポンプ、消火栓とホースの接続訓練、人工呼吸とAEDによる緊急救命、と延々と続いた。訓練行事後のテント解体と椅子の片付けから運搬まで働き詰だ。しかし、消火栓とAEDの使い方は役立ちそうだ。

お昼過ぎに帰宅して食事をして寝た。
午後3時半に目覚めると版画家の菊池君からショートメールが入っていた。
「3時15分-今、上野のボストン美術館展へ向かうところ」
すぐに電話すると菊池君は山手線鶯谷あたりの車中だった。
5時半に東京都美術館入口で待ち合わせることにした。


5時前に上野着。好天で気温は高いが乾いた風が爽やか。
上野公園口はなぜかサリー姿の女性があふれ、上野の森に鮮やかな原色が煌めいて不思議な感覚だった。

園内に入ると噴水広場の催し物スベースにネパールフェスティバルの看板。群衆に押されるように会場に入ると、囲むように並んだネパール料理の店から、むせ返るような香辛料の香り。群集の9割はネパールあたりからの人たちだった。
舞台では現地の歌や踊りが延々と続いていた。男女の演者のコケテッシュな仕草に会場は大爆笑し拍手喝采していた。多分、日本でのどじょうすくいや猥雑な夜神楽の類だろう。


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ネーパールの祠。
この辺りで人並みが途切れ、時折、ネパール人が立ち止まり手を合わせていた。
来訪者の多くの若者たちは信仰より遊びや談笑に夢中だった。異国の人たちの表情には幸せ感と豊かさが溢れていて、日本はいい国だと思った。


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会場を後にして、5時半に都美術館に着いた。
菊池君はまだ会場内なので、待つ間、入り口の球体の彫刻に自分を映して、股間に構えたカメラで撮影した。


ややあって出てきた菊池君と外へ出るとネパール人女性の4人組が記念撮影中だった。
「撮ってやろうか」
菊池君が声をかけた。
「日本人は本当に親切ね。大好き」
女性たちは陽気に対応した。
ネパールで1年過ごした友人の登山家の体験によると、ネパール女性は仕事もセックスも男から自立している。文化も民族もインドに近いが、男女の権利意識はまったく違う。
上野公園は美術館より現実風景が現代アートしていた。


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菊池君の隣で私のカメラで撮った。
明快にインドのアーリア系とチベットのモンゴロイド系が交互に並んでいた。

お釈迦様はネパール南部のインドに近いあたりの王国の王子で王位継承者。
占い師の「出家して最高の聖人になる」との予言を聞いた王は驚愕して、出家しないように最高の贅沢と美しい妻を与えた。しかし、彼は偶然に城外の貧しい人や老人を見て悩み苦悩し、王位と妻子を捨てて出家した。「釈迦牟尼」は釈迦族の聖人との意味だ。


それからアメ横へ出た。
人並みは突然に中国系に変わった。
食い物屋や食品店に見入っている菊池君をしばしば置いてけぼりにして、何度も逸れそうになった。裏道の怪しげな露天では、東西雑多な人種が焼き鳥や海産物を肴に楽しそうにビールを飲んでいた。ぐるぐる裏道を巡り、空いていそうな居酒屋に入った。

五島列島から今朝直送された、ハタと真鯛とイサキの刺身盛り合わせが美味い。
ハタは九州ではアラと呼び名が替わる。アラは刺身でも煮物でも大変に美味しい魚だ。絢爛豪華な曳山で知られている唐津くんちでは、高価な巨大なアラの姿煮を来客に供するのを誇りにしている。今はどうか知らないが、昔の唐津くんちでは、通行人は誰でも通り沿いの民家に呼び入れられ、酒肴を大振る舞いされた。


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生ビールでホロ酔いの私を菊池君が撮影。
支払いは菊池君が奢ってくれた。感謝。


翌28日は画材を買いに新宿へ出た。
駅の階段で大きなキャリーバックを下ろそうと悪戦苦闘している女性がいた。
大きな車輪がついているので一人でも大丈夫だろう、と思いながら振り返ると1段降りただけで動けないでいる。すぐに引っ返して「降ろしてあげる」と声をかけ、バックを右手に下げた。かなり重く20キロ近くある。これでは女性一人で降ろすのは危ない。先に降りて階段下で彼女を待った。


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「ありがとうございます」
彼女はしきりに礼を言っていた。
私は先を急ぐので適当に聞き流して改札へ急いだ。
画材買いはワクワクするくらい楽しい。だから先を急いだ。普通だったら「旅行帰りですか」から始まって少し会話したはずだ。


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駅近くのオカダヤでフランス製の布用絵の具を買った。
これは世界堂には置いてない。
それから、世界堂へ回りB4のハイユニを1ダース買った。
デッサンはB4であらかた描いて、仕上げは10Bの筆鉛筆を使う。
掲載した絵もそのように描いて、色味を茶コンテ風に変えた。

新宿も外人旅行客が多い。
歌舞伎町への通りは民族の大移動のように東西雑多な大群衆が流れていた。
新宿には青春の苦さがある。
しかし最近、老いたせいか新宿が少し楽しくなった。


29日は赤羽で散歩。
気温は上がったが、堪え難いほどではない。
途中の公園で休んでいると、顔見知りのイヌ好きが集まって芝生でドックランをさせていた。
この日常風景をぼんやり眺めている時間は楽しい。
風が強く、蚊が近づかないのも心地よい。
豊かではないが自由があれば、頭と体を使って、とても楽しく過ごせる。


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散歩道の野生のヤマユリ。


病院通りに出ると酒屋入り口でTシャツにミニスカートの女子高生が立ち止まり困惑していた。
どうやら自動ドアが開かないようだ。
スタイルの良い子だが、上背があり体重が足りないとは思えない。
「開かないの」
声をかけるとコックリうなづいた。
彼女の足元に足を伸ばしてマットを強く踏むとすぐに開いた。
「ありがとうございます」
笑顔が可愛く弾けた。
近くで見ると20代の大人で高校生ではなかった。
この通りを往来する者は病院関係ばかりで、一般人の通行はほとんどない。
見舞帰りは何となく憂鬱な顔なのですぐにわかる。
どうやら、仕事を終えて私服になった病院の看護婦さんのようだ。

今日も一日一善を実行できて清々しかった。
予報では9月1日からは突然に秋めくようだ。
思い返すと、今年の夏も一瞬で過ぎてしまった。


NHKの「ひよっこ」はツイッギーのミニスカートが流行り始めた頃。
あの頃は突然に世の中がパッと明るくなった感じがした。
若者だけでなく、八百屋のおばちゃんまで、膝上スカートに変わってビックリした。
自分の時代と重なる「ひよっこ」は画面の一つ一つが懐かしい。


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2017年8月23日 (水)

幸せになるための、八つの心を強くする方法。17年8月23日

自我のあり方は幸せ感に大きな影響を与えている。
なぜなら、自我は権利と義務を伴うからだ。
権利と義務はバランスが悪く、大き過ぎる権利はそしりを受け、大き過ぎる義務は不満を招く。それが自我を中心に置く西欧哲学の弱点である。
対して東洋哲学では、ブッタは「諸法無我」と自我の無意味さを説き、老子・荘子は本来人は受け身で自我はないと説いている。
自我を主張しすぎると煩悩を生む。
自我を認めず、自分は世界に属するものと受け身になれば悩みは消える。

米国調査では日本円で年収600万あたりが一番幸せ感が強い。
それは生活の安定と自由な時間のバランスが良いからだ。
収入がそれ以上に増えると仕事に自由時間が奪われる。

自由時間にも様々ある。
人と賑やかに過ごすのは楽しいが、それ以上に孤独に過ごす時間が重要だ。
殊にアーティストにとって孤独な時間は創造性を豊かにする。
世間の認識とは逆に、孤独な時間は精神を強くし、鬱症状を防ぎ、子供の問題行動を減らすとの最新研究もある。


米国の心理カウンセラーによると心が強い人ほど幸せだ。
裕福でも心が弱かったら幸せ感がない。
逆に貧乏でも心が強く、逆境を跳ね返そうと戦う人は幸せ感がある。
不幸は逃げようとすると力を増してどこまで追いかけてくる。
しかし幸せは、掴もうとしてもスルリと逃げてしまう。

「菜根譚」に貞士は福をもとむるに心無し・・で始まる言葉がある。
意味は・・
心が清い人はあえて幸せを求めない。
天はその心に感じ入って幸運を与える。
心が歪んだ人は策を弄して幸せを手に入れようとする。
天はその汚れた心を嫌い、不運を与える・・・と言った意味だ。


心を強くするのは難しくない。
以下の八つを実践すれば誰でも実現できる。

1、自分を信じ、失敗にこだわらない。
失敗を恐れず果敢に挑戦し続け、もし失敗してもその経緯を記憶して同じ失敗を繰り返さない。

2、暗い人と付き合わない。
と言っても親身に愚痴を聞いてあげることは良いことだ。
しかし、相手の暗さに巻き込まれないようにしっかりと境界線を築く。

3,謝罪を求めない。
許すことで、物事が円滑に進み、体調も良くなる。

4、自分を憐れまない。
自分を犠牲者にしてしまうと、本来持っている優れた能力まで発揮できなくなる。

5、他人と自分を比較しない。人を批判しない。
他人の成功を羨んでも自分は幸せになれない。
人と自分は違うのだから成功の形も意味も大きく違う。
だから人と自分を比較することは無意味だ。
「道の道とすべきは常の道にあらず」
老子の冒頭の名言だ。
幸せは立身出世とか蓄財とかの常識にはなく、自分で見つける他ない、と言う含蓄ある言葉だ。

優越感は劣等感の裏返しで、すぐに入れ替わる。
人より優れているとか劣っているとか、考えること自体が不幸の原因となる。
自分は自分、人は人と、比較せずにそれぞれの個性を認めることが幸せに繋がる。

6、怠けない。
これは運動についてだ。
医学的な調査では、運動能力が上がると知力も上がる。

7、悲観しない。
ただし、死や病気について考えないことではない。
悲観的な出来事でも冷静に受け入れることだ。

8, 番外として私はプライドやコンプレックスを捨てることを加える。
全ての争いの根元にプライドがある。子供の頃の争いは動物的な生存競争だが、成長するにつれて損得抜きのプライドのために争い、時には国家間の戦争に到る。

コンプレックスとプライドは大きく関わっている。
コンプレックスは欠点を認めればなくなるが、実際はプライドが邪魔するのでとても難しい


そんなことを考えながら黄昏の土手道を歩いた。
涼しい風が吹き、降るような虫の声が心地よい。
私より何万倍も豊かで家族に恵まれているのに、この幸せ感を味わえない人がいる。
例えば、不治の病で病床についている裕福な人より、貧しくても毎日散歩できる自分は幸せだ。


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先日の晴れた夕暮れの荒川土手。


古代中国の老子は「小国寡民」を説いた。
「国は小さい程国民は幸せになり、大きくなれば腐敗を招き、他国を侵略し始めて国民は不幸になる」と言った意味だ。対してジャーナリストの高野孟氏は中国を繁栄する大国として持ち上げ、日本を衰退する小国としてこき下ろしていた。

彼が根拠にしたのは、「日本は今なお先進国だ、と思うのはもはや錯覚」と突きつけた米国ニューズウィークの未来予想記事だ。高野孟氏はこの記事を我が意を得たりとばかりに賛美し、打倒安倍政権のプロパガンダを展開していた。これは反米を唱えながら米国マスコミを金科玉条に崇めてしまう、日本の熟老年インテリが陥りがちな図式だ。

日本のうわべしか知らない米国マスコミに「お前たちの国は先進国ではない」と判断してもらう必要はない。それは、禿げた人を「このハゲー」と罵るくらい余計なことだ。禿げているかいないかは、毎日鏡を見ている本人は、他人に指摘されなくても十分にわかっている。

教えてもらわなくても日本が先進国かどうかは日本人の多くは謙虚に理解している。ちなみに私の未来予測では、AIの進化によって世界の技術格差は小さくなり「先進国」の言葉自体が死語になっているはずだ。

高野孟氏は「習近平の謳い文句の偉大なる中国の復活を聞くと、多くの日本人は、何を生意気なことを言ってるんだ、どうしようもない遅れた発展途上国のくせに、とせせら笑う」と日本人を決め付けていた。彼の頭は10年以上思考停止しているようだ。今時、中国を遅れた発展途上国のくせに、とせせら笑う日本人など見たことも聞いたこともない。
中国は経済や特定分野の科学技術は進んでいるが、民主化は非常に遅れている。勝手に他国の領域に自国の国境線を引き、抗議すれば武力で脅すような国は大国ではない。

日本人が今も大国意識を持っている、との彼の指摘は滑稽だ。大国意識を持っているのは断然中国人の方で、ネット上で日本人は小日本人と呼ばれている。対して、自国を大日本と呼び、中国を小中国などと言う日本人などいない。


彼は人口が減って行く日本を将来がないと切り捨て、人口減の弊害は安倍政権の責任だと決め付けていた。安倍政権は日本の人口減問題に関与できるほどに長く統治していない。人口を右肩上がりに増やせば、資源は食い尽くされて地球は破滅する。日本の人口が減少に向かっているのは未来を予知した人類の生物学的な現象だ。人口減を弊害なく軟着陸させるのが先進国の責務で、その実現に一番貢献できるのは日本である。

彼は次のようにも語っていた。
「人口学的に中国の圧倒的有利が蘇って日本は中等国として生きるしかなくなっているというのに、米国という20世紀の旧超大国にしがみついて、米国を盟主として日本がそのアジア支店長のようになって中国の拡張と対決しようという「中国包囲網」の外交・安保政策を追求するというのは、歴史の流れに対して抵抗勢力化していることだ」
いかにも元共産党員らしく中国が対日包囲網を築くのには目をつぶり、日本が包囲網を突破して自国を守ろうとすれば「内外政経のあらゆる方面における失敗」とこき下ろしている。

彼は中国の繁栄が米国によってもたらされている事実を無視している。日本も経済と食料は米国頼りで、中国頼りでは1年も生き抜くことはできない。日本が中国より米国を大切にするのは自然な帰結だ。

ちなみに中国は資本主義の弱肉強食の超格差国家で、日本は社会主義がある程度成功している国家だ。さらに日本が核の傘に守られていることも厳然たる事実だ。日米安保条約があるから北朝鮮は迂闊に日本を攻撃できない。

最後に中国の外交姿勢を
「中国は東アジアで地域的覇権国家となってユーラシア全体に影響力を持とうとするのは当然だが、その地域覇権の形は数千年の歴史を持つソフトな朝貢交易関係が基本」と彼は夢想している。

現実の中国外交は朝貢交易関係などと言ったソフトなものではない。武力と金をチラつかせた恫喝が中国外交の基本だ。南シナ海における武装中国漁船の海賊行為に当事国が泣き寝入りしているのも、中国の恫喝外交が功を奏しているからだ。

金を出すと言っても、自国の国策企業と自国民を大量に送り込んで、内需で消費しきれない余剰物資の消化先として利用しているに過ぎない。しかも、中国の援助の多くは粗製乱造で、橋が完成前に崩落したり、道路がすぐに穴だらけになったり、建物が数年で廃墟になったりしている。援助された国で潤っているのは政府高官だけだ。

高野孟氏は米国の大国主義を非難する一方、中国の大国主義を賛美していた。その歪んだ姿勢は戦後の左翼運動を無批判に受け入れた結果だろう。


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20日日曜、赤羽駅近くのカフェにて。


アイスコーヒーを飲んでいると、空になったミルクカップにゴキブリが寄ってきた。
バックからゲル状の消毒用アルコールを取り出して数滴かけた。ゴキブリはゲル状アルコールをかぶると呼吸ができなくなって弱る。ゴキブリはテーブルから飛び降りて逃げて行った。

少しして、隣席の夫婦者が「キャッ」と声をあげた。
足元を見ると弱ったゴキブリがいる。
すぐに踏み潰した。
様子に気づいた店員が紙ナフキンを持ってきて潰れたゴキブリを処理した。

「助かりました。本当にありがとうございます」
見上げるほどに体の大きな彼が体を小さくして礼を言った。
「ゴキブリが怖いとは可愛い奥さんですね。
そのうち、平気で踏み潰すようになりますよ」
そんなことを言うと、男性は照れ笑いしていた。


田舎育ちなので虫は平気だ。
いつも休む公園のベンチには蚊が大量に出没する。
最近気づいたことだが、蚊は大量に見えても、実際はせいぜい10匹ほどだ。だから、10匹殺すと全くいなくなって2時間は刺されない。

東京の蚊は前後左右に素早く動き回る。だから空中で叩き潰すのは難しい。叩くには手の甲を無防備に晒しておいて、蚊がちくりと刺したら真上から叩く。これが一番確実な方法だ。もし、少しでも斜めから叩くと敏捷に逃げられてしまう。昨日はそうやって7匹叩いて蚊はいなくなった。


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Goof

Mas

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