2018年12月12日 (水)

雨のクリスマス飾り-銀座慕情。18年12月11日

 赤羽の散歩道。雨が降りそうな暗い空が、黄葉のせいで明るく感じた。


M_12


 先日の日曜日、いつもの喫茶店が満員だったので、KFC=ケンタッキーフライドチキンへ行った。KFCのコーヒーは量は多いが美味しくない。
日曜の客はフライドチキンの持ち帰りが多いので、テーブル席は空いていた。最近、夜のKFCではワインを出している。女性の一人客が長テーブルでワインを何杯もお代わりしていた。


M_10


 絵は翌日月曜日、行きつけのカフェでモーツアルトのクラリネット協奏曲・K622・第2楽章を聴きながら描いた。モーツアルトは表面は楽しそうだが、孤独が透けて見える。BGMにモーツアルトを選んだのは、ひとり酒の彼女にそれを感じたからだろう。

ビックカメラのポイントが1万近く貯まっていた。先日、そのポイントで6000円ほどのソニーのイアホンを買った。手持ちの曲に電話の呼び出し音が入っていると錯覚する曲がある。そのフレーズに差し掛かると、毎回「誰の携帯だ!!」と周りを見渡していた。しかし、新しいイアホンで聴くと、それは涼やかな鈴の音だった。その程度のイアホンでも高スペックで、違う世界が広がる。

 今日11日は、湯島天神に大祓してもらう人形を納めに行った。
上野で下車して上野公園を抜けた。
相変わらず外国人旅行者が多い。
不忍池弁天堂をお参りして、湯島へ抜けた。


M_16


 不忍池中程にスズメがたむろしている一角がある。
不忍池のスズメは上野動物園で動物たちの餌を横取りしているので体が大きい。

私のすぐ前でホーバリングしながら餌をねだるスズメたちに「何も持って来なくて、ごめんね」と謝った。後ろ向きの1羽のお尻が可愛い。

 来月からは受験シーズンに入る。
湯島天神は相変わらず若い人のお参りが多かった。


 湯島から御徒町へ抜け、途中、松屋で買い物をした。
階段の踊り場のベンチでは、居眠りをしているホームレスらしき人が多かった。
暖房が効いているので快適なようだ。

 アメ横の二木の菓子でとろろ昆布を、隣の果物屋で栃木産の小粒のキウィが25個で500円と激安だったので買った。酸っぱいだろうと思っていたら、帰宅後に食べると意外に甘かった。


M_15


 銀座へ着くと、予報どうり雨になった。
有楽町駅前広場

クリスマスのイルミネーションは雨が降ると美しい。
銀座へ出たのは、それを眺めたかったからだ。

旧知のギャラリー・オカベでお茶をして、丸の内のビル街を抜け東京駅へ向かった。


M_13


 丸の内の中華料理屋のバーカウンター。
6時前で、開店準備中だった。


M_14


 丸の内、洋品店を兼ねたレストラン入り口。


M_11


 東京中央郵便局を改築してできたKITTE=キッテの喫茶コーナーで一休みした。
中央エントランスに置かれた白いクリスマスツリーが美しい。
ライティングされたツリーは7色に変化し、25分ごとにクリスマスの曲が流れた。

私はNHKの傑作「映像の世紀」の加古隆作曲「パリは燃えているか」を聴きながら眺めていた。世界大戦前夜の平和なパリの映像と、この平和なクリスマスツリーの光景に共通したものを感じていたからかもしれない。

小一時間、ぼんやりとクリスマスツリーを眺めてから、帰路についた。
埼京線の戸田公園駅あたりの車内でトラブルがあり、川越行きの電車は全て中止と車内放送が繰り返していた。赤羽駅に着くと、構内を幾人もの鉄道警察官が行き来していた。どうやら刑事事件が起きたようだ。

埼京線はダイヤが乱れているので、赤羽駅で下車し自宅まで歩いた。
お昼から歩き詰めて汗ばんでいたので、冷たい雨が心地よかった。

--------

 最近、気になった記事。

 インスタグラムなどのSNSを研究している米ハーバード大学のグループによると、投稿写真が青みや灰色がかった暗い色調や、モノクロ風に加工した映像の投稿が多い人は鬱病を発症する寸前の人が多い。グループが考案したプログラムを使った鬱病検出率は70%。一般の医師が診断した検出率50%より有効のようだ。


 中国発記事。日本と中国とではどちらが偉いか、などとの比較テーマが多い。高度成長とバブルが同時に来た中国の価値観はお金が全てで、極端な拝金主義だ。対して、高度成長からバブルへ至り、共に卒業した少子高齢化の日本国民は拝金主義に囚われることなく穏やかな充実した人生を目指している。そのように幸せ感の基本が大きく違っている価値観で両国を比較するのは土台無理だ。
さらに無意味な記事は上海などで暮らしている日本人からの発信だ。なぜか彼らは、起業環境、スマホ、インフラと全てが中国が優れていて、日本は時代遅れの老人ばかりの滅びつつある国と毎回こき下ろしている。中国人がそう言うのなら聞き流すが、日本人が中国の拝金主義に染まり、尻馬に乗って言い立てている姿は情けない。

 人の幸せは金銭で測れるものではない。
高度成長期の日本の所得格差は小さく、1億総中流と言われていた。対して現代中国は、内陸と沿岸部、都会と農村、庶民と企業家、いずれも大きな所得格差の弱肉強食の国だ。さらに極端なコネ社会で、政府や党とコネがない者の成功は厳しい。

幸せは、収入だけでなく医療、福祉、食の安全も大きな要素だ。壮健な若者なら上海や深圳あたりで起業し一旗上げることはできる。しかし、中国は老人が暮らすには厳しい国だ。老いれば病がちになり、病院が身近に必要になる。しかし、真っ当な病院を受診しようとすれば、夜明け前の2時から受付に並ばなければならない。医療費負担もとんでもなく大きく、医師は高慢で、日本のような思いやりはない。そのような中国と日本を比べること自体が無理で、老人たちには、断然、日本の方が住みやすい。

さらに加えれば、中国の金持ちには品格がない。
例えば中国人客は吉原のソープ街で極めて評判が悪い。女の子を粗暴に扱い、金払いが悪く料金を値切り倒す。中国人が金持ちを誇りたいなら、それに似合った品格を身につけるべきだ。


 韓国についての記事は読まなくなった。無関心ではないが、最近はタイトルだけで中身が分かるようになったからだ。あの国では、日本に関してのみ、言論の自由が許されていない。もし、韓国人が反日運動を批判したら、逮捕されるか社会から抹殺されてしまう。

 先日、羽生結弦の番組で、小さなロシアの男の子が羽生に自分で描いた絵を渡すシーンがあった。絵には旭日旗のように太陽が描かれていた。この場面を韓国人の活動家が見たら怒り狂うだろう。
光芒が四方に広がる朝日の図柄は日本独自のデザインではない。古来、欧米でも愛され、デザインに多用されている。ズワイガニ模様や噴水の周りに放射状に配置された敷石にまで怒り狂っている韓国人活動家を見ると滑稽だ。この現状は韓国のアーティストたちにとっては不幸だ。放射状のデザインは力強くとても魅力的なのに、タブー視されていては、韓国アーティストたちの自由な発想は萎縮するだろう。

韓国人観光客の多さや、日本文学などの売れ行きから、実際の極端な反日韓国人は少数だろう。しかし、その少数派が強い政治力を持っている。その結果、日本の韓国疲れは深刻になった。韓国が日本を軽視する以上に、日本は韓国を無視し始めた。


Ma_3

Ma_4

Ma_5

Goof

Mas

|

2018年12月 5日 (水)

簡単に心を無にして悩みから解放される方法。それは古来言い伝えられた格言を覚えることだ。18年12月4日

 坐禅の目的は、雑念を捨てて心を無にすることだ。
しかし、心を無にするなど観念的過ぎて、どうすれば良いか、誰もが悩んでしまう。

 物理学では何もない空間はありえない。
同様に、人の心から雑念を無くすことも不可能だ。
なぜなら、生きていることそのものと、生きている楽しさのすべてが雑念だからだ。
もし、本当に心を無にしてしまったら、生きている喜びも無くなってしまう。
昔から酒色を愛した高僧の逸話が多く残されている。
高僧が煩悩そのものの酒色を肯定したのは、雑念の意味がよくわかっていたからだろう。

とは言え、雑念を温存したまま心を無にすることはできる。
それは雑念の器である心を大きくすることだ。
心が広大になれば相対的に雑念は小さくなり、煩悩も消える。

心を広くする方法は簡単だ。
世の中に無数にある名言格言の中から、その時の自分に響く言葉を見つけて理解することだ。
名言は数多く覚える必要はなく、たった一つで十分だ。
それを日々、しっかりと噛みしめて暮らせば、いつの間にか心は大きくなって、悩みから解放される。
酒色を肯定した高僧が煩悩に囚われなかったのは、心の器がとても広かったからだろう。

 参考に海外の諺を少しだけ記した。
古今東西関係なく、同じような諺が多い。
人の悩みは昔も今も、西洋東洋関係なく変わらないようだ。


 次の角まで全力で走ろう。その先は考えなくてよい。

 一番高い山ではなく、自分の山を登ろう。

 人は変えられないけど、接し方は変えられる。

 友だちは大切だけど、依存はしない。

 「やらなければいけない」ではなく「やりたい」かどうかが大切。

 頑張って誰かに好かれようとしてはならない。

 他人の意見より自分の行動が大切。

 友人とは、互いに自立した関係。

 お金のためではなく「自分」のために働く。

 自分の哲学やルールは自分で決めよう。

 踏み跡の多い道ではなく、自分の道を歩こう。

 愚かな一貫性より、賢明な柔軟性が優れている。

 周りに耳を傾けても、最終的には自分で決めよう。

 長期計画は不要。今日一日のことだけを考えよう。

 ダラダラでも一生懸命ダラダラしよう。

 お金は目に見えないものに使おう。

 自分の命や人生は、すべて借り物。借りたものに満喫したら、最期は返却しなければならない。


上記は無数にある諺の極々一部だ。
私の経験では、好きな場所で、ぼんやりすることが一番効果があった。


M_9

 最近、公園で毎日のように出会う老夫婦。
おじいさんは80代後半。奥さんは80代前半。
奥さんは脳疾患での高度の認知症らしく、病院附属の介護施設に入所している。
おじいさんは一人暮らしが寂しい様子で、毎日、会いに来て、病院の庭で車椅子散歩をさせ、世話をしている。

かって二人には、愛し合った瑞々しい新婚時代があっただろう。
奥さんが若い頃は、可愛い良妻だったかもしれない。
長身のおじいさんは、勤勉で凛々しかったかもしれない。
二人を眺めていると、若い頃の様子が思い浮かぶ。

今の状況は何年もは続かず、数年後にどちらかが先に行く可能性は大きい。
歳上のおじいさんが先に行きそうだが、
反対に残されるとしたら、心身がしっかりしている分、辛いかもしれない。

M_7

 公園の黄葉。
昨日は各地で12月の最高気温を記録したほどに暑かった。
大分では夏日を記録したほどだ。
明日は一転して、厳冬期並みの寒さになりそうだ。


Ma_3

Ma_4

Ma_5

Goof

Mas

|

2018年11月24日 (土)

アンチエイジング効果があるエゴマ油が店頭から払底したが、亜麻仁油でも同じ働きがある。18年11月24日

 「NHK・ためしてガッテン」でオメガ3を摂取すると基礎代謝が活発になり、体温が上がって体重が減ると薦めていた。オメガ3を多く含む油にエゴマ油がある。私はかなり昔からエゴマ油を飲んでいる。「ためしてガッテン」の影響力は大きいので、番組が終わる前に近くのスーパーへ急いで行った。案の定、いつもはエゴマ油が10本ほど並んでいる棚に2本しか残っていない。すぐにその2本を買った。これで、1月半ばまで確保できた。その頃になれば品切れ状態は解消しているはずだ。

M_2

 このメーカーの油は、生醤油などと同じくフレッシュキープボトルを使っている。このボトルなら最後の1滴まで酸化しない。

 オメガ3を含む油は他にもある。
一番含有量が多いのは亜麻仁油で、今でも店頭に少し残っている。
絵描きは亜麻仁油を油絵の具の溶き油として使っている。
とても酸化しやすく、開封したら急いで使わないと効果がなくなる。

 エゴマ油とアマニ油の味比べ。
エゴマ油は畳表のような草の香りで、サラダオイルなどのような癖のない味だ。
アマニ油はナッツ系の香りがして、オリーブ油に似た微かなエグミがある。
油の酸化を防止するビタミンEの多いアーモンドと一緒に摂取すると良い。

 オメガ3を含む油を摂取すると、動脈硬化防止・美肌効果などのアンチエイジング効果がある。オメガ3脂肪酸とは不飽和脂肪酸の一つで、α-リノレン酸(ALA)と、それが体内で変化したエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)の三つを総称する。α-リノレン酸は体内で作ることはできず、不足すると学習能力と視力が衰え、骨格の発達障害を起こす。潰瘍性大腸炎、クローン病、リュウマチ、脂肪肝、高脂血症予防、加齢黄斑変性に治療効果があるとの研究もある。

オメガ3はアマニ油に62%、えごま油に60%、インカインチ油に50%、クルミ油に20%含有する。1日小さじ1杯のエゴマ油を生で飲むことで必要量を満たす。

 オメガ3は極めて酸化しやすく、効力がなくなる。開封したら冷暗所に置いて素早く食べ切る必要がある。加熱するとすぐに酸化するので、加熱調理は避ける。どうしても料理に使いたい時は最後に振りかけて食べると良い。

それらの油は胃腸に入ってからも酸化する。それを防ぐためにビタミンEやゴマの成分セサミンを同時に摂取すると有効。セサミンはオメガ3より早く酸化して酸素を奪うことでオメガ3の酸化を防ぐ。

ナッツのオメガ3の含有量は、クルミ14%、ピーカン2%=別名ペカン・クルミの一種でクルミより細長い形をしている、ピスタチオとカシューナッツは1%以下。野菜などにも少量含まれている。美肌効果があるアーモンドには全く含まれていない。しかし、多く含むビタミンEによって、オメガ3の酸化を防ぐので同時摂取すれば抜群のアンチエイジング効果がある。


 小さじ一杯の生のエゴマ油やアマニ油を2ヶ月間、毎日摂取した治験では、中性脂肪が36mg、ウエストサイズが1.7cm減少し悪玉コレステロールも下がった。番組で紹介していたエゴマ油は170gで800円ほど。亜麻仁油にも同じ効果があり値段も同じほど。オメガ3を50%以上含むインカインチ油は180g500円ほどと割安だが、扱っている店は少ない。インカインチ油はアマゾン産のグリーンナッツから絞る。ビタミンEの含有量も多く、オメガ3が酸化しにくい理想的な油だ。

オメガ3を多く含むクルミの一日摂取量は40g。ただしクルミの細胞壁は丈夫なので、そのまま食べても全量を吸収しない。粉末を牛乳にひたして細胞壁を柔らかにして食べるのが良い。クルミをよく噛めば同じと思えるが、その食べ方では細胞壁までは柔らかくならず、オメガ3が吸収されないまま排出されてしまう。むしろ生のクルミ油を1日に小さじ3杯飲むか、料理に振りかけて摂取することを薦める。クルミ油はとても美味しいので飽きがこない。

 青魚に多いエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)もオメガ3。上記食用油のα-リノレン酸は体内に吸収されてからEPAとDHAに変化する。ちなみに、オメガ3を多く含むアマニ油を加熱すると青魚と同じ生臭い香りがする。

コーン油、サフラワー油、大豆油などに含まれるオメガ6が過剰になるとアトピーなどを起こし脳に炎症が起きる。だから、オメガ6とオメガ3を同時に摂取することが推奨されている。日本と比べ米国に鬱症が多いのはオメガ6とオメガ3のバランスが壊れているからと言われている。番組ではオメガ3は、オメガ6の3分の1量を推奨していた。

摂りすぎの副作用は、血液がサラサラなりすぎで血が止まりにくくなる。多量に摂っていても私に副作用はないが、個人差はある。番組で言っていたように、1日に小さじ1杯の用量を守っておけば安心だ。


 さっきまでハリーポッターを見ていた。
ドラマの中でたくさんの命が失われた。闇の魔法使いヴォルデモートは永遠の命を求めていたが、最後にハリーに殺された。子供達はファンタジーとしての死を楽しんでいるが、架空の死であっても老人にとってはリアルで切実だ。

 三寒四温は春先の気温の変化を言う。最近の私の体調もそれに似ている。4日、元気な日が続いたと思うと、3日、気だるい日が続く。もっと老いれば、辛い日の割合がさらに増え、終末期は辛い日ばかりになって終わりを迎えるのだろう。

 若い頃、禅に熱中した。禅の解説書を乱読していると、ある高僧が臨終間際に「死ぬのが怖い」と言い残した。若かった私は、修行を積んだ高僧が「死ぬのが怖い」とはだらしがないと思った。
それから55年、その言葉が頭からどうしても離れなかった。そして最近、やっとその意味が少し分かった。

悟りとは脳が健康な時だけ通用する。しかし、終末期の病んだ脳には、若い頃の修行で身につけた悟りなどなど何の役にも立たない。だから高僧は「死ぬのが怖い」と素直に言い残したのだろう。ちなみに、釈迦は苦行を実践したが、意味がないと悟って苦行をやめた。

 去年、がん末期の僧侶のドキュメンタリーを見た。僧侶は医師であり、講演で死は怖くないと明るく語っていた。しかし、病状が進行して苦しみが増すと、表情に恐れが滲み出ていた。彼は死に至る強い麻酔薬の投与を、同じく医師である妻に幾度も求めていた。
病状が穏やかな時の彼は死を恐れなかったが、重篤化し脳が衰えるに従い、死の恐怖に苛まれたのかもしない。

老荘思想では受け身な生き方を理想とする。
なされるがままに生きて、なされるがままに死を受け入れよ、とある。
先の高僧は、なされるがままに死を受け入れたから、「死が怖い」と素直に言い残すことができたのだろう。年を重ねるに従い、そう思うようになった。


M_4

 赤羽駅に隣接した高架下の商店街のビーンズ赤羽にて。
左手はツタヤのカード売り場で、子供や若者たちがカードゲームをしている。
以前は文庫本などが置いてあったが、カードの棚に変わった。

小柄な女の子で、巻き毛が可愛かった。
ハーフぽく見えるが、完全な日本人だと思う。
最近の若い子は、見た目は国籍不明だ。
彼女は二階の自転車置き場へ階段を上って行った。


Ma_3

Ma_4

Ma_5

Goof

Mas

|

2018年11月21日 (水)

日産・ゴーンCOO逮捕の真相。それはフランス政府とルノーによる日産の完全支配に対する抵抗だった。18年11月21日

 20日はゴーンCOO逮捕のニュースで終わった。
この経緯と目的は複雑だ。最初はゴーン就任は大成功で、倒産寸前の日産は短期間でV字回復した。彼には日本的しがらみがなく、果敢に大規模リストラができたからだ。
日本の大会社が危うくなるケースのほとんどは、優れた人材や技術があるのにも関わらず経営陣が無能だからだ。だから、まともな経営戦略を持つ者をトップに据えれば、業績は急回復する。
誤解してはならないのは、ルノーが日産を助けたのは、大きな利益が得られると確信したからだ。可哀想だからと、情けで助けたわけではない。今回の流れを情緒的に捉えると真相は見えてこない。単純にビジネス上の問題だった。

日産のV字回復はゴーン1人の功績ではなかった。その証拠に、ゴーンがトップを務めるルノーの経営は低迷し続け、今では日産がもたらす収益でかろうじて維持されている。
日本人はお人好しで、人を非難することが下手だ。だから、紳士的にゴーンは優秀だと褒め称えていたが、彼の成功は現場の真面目で優秀な日産社員が支えてくれた結果だ。

 マクロン大統領とゴーンCOOとの確執が言われていた。それは、フランス政府がルノーによる日産の吸収合併を要求したからだ。もし、それが実施されたら、ゴーン自身の立場が危うくなるので反対していた。しかし、最近は合併吸収の代償として、グループ支配延長を確約する合意がなされた。それは好調な日産が低迷するルノーに支配される不公平な合併だった。ゴーンはフランス企業ルノーのトップにとどまることを選んだ。彼の深層には非フランス人としての劣等感があったのかもしれない。
確かに日産はルノーから助けてもらったが、その借金は十二分に返済した、今は日産がルノーを助けている関係が続いている。

日産の日本人幹部たちは、ルノーとの関係はゆるくして独自路線を取りたいのが本意だ。そこにルノーが日産を吸収合併する話が聞こえてきた。これまでも十分に貢いできたのに、さらに利益を吸い取られてはかなわないとの危機感を抱いた日本人幹部たちは団結した。そして、クーデターを起こすのは今しかない、と思った。

 ゴーンCOOはレバノン人の元妻を訴え、10〜50億もの慰謝料を要求していた。その理不尽さと強欲に怒った元妻が、巨額な金銭の不正な流れをリークしたとの噂もある。ちなみに、ゴーンの親はレバノン人で、彼はブラジルで生まれレバノンで育った。両国では彼の経営手腕が高く評価され、大統領に推する声もあった。

 逮捕された今だからか、日産内部から様々な悪い噂が漏れ出て来る。彼はCOOとしては強欲で利己的で、失敗は部下に押し付け、成功は自分のものにしていたようだ。日産の不正データ発覚の時も、担当者たちの無謀なリストラで遠因を作ったゴーンは責任を取らず部下に押し付けた。そんな経緯で日本人の多くが彼から離反して行った。

収入の半分を隠していたとか、世界各地にある豪邸を私用に使っていたとか、その程度のことは日産ほどの大企業にとっては小さなことだ。彼はサラリーマン社長で、収入は源泉徴収されているから脱税する必要はない。さらに、彼のサラリーは海外で得ているので、日本の国税庁は介入できない。今回の告発の目的はゴーンCOOの排除で、それが成功すれば十分だ。

 ゴーンCOOをやめさせる内部告発は諸刃の刃で告発者自身が罪に問われかねない。幸い今年6月から日本でも司法取引が導入され、内部告発をしても身の安全が保障された。その結果、クーデターは一気に成功した。これで、日産を利用して雇用増を目論んでいたマクロン大統領の思惑は外れた。もし、フランスの意向を汲んだゴーンCOOが強引に日産をルノーに合併吸収させたら、日産は貧乏くじを引かされた。

合併吸収後は、大きな雇用を生むエンジン車部門はフランスのルノーへ持って行き、日本の日産は電気自動車生産に特化する、との噂もあった。現在の電気自動車はコモディティ化されていて雇用は産まないし、高すぎて売れず産業としての旨味は少ない。投機家に操られたマスコミは、温暖化防止のために今すぐにエンジン自動車は消えると言いふらしているが、それは絶対にない。10年経っても、電気自動車の普及は3割程度だ。

 勾留中の側近・代表取締役グレゴリー・ケリーは外国人執行役員らに有価証券報告書への虚偽記載を指示していた。東京地検はこの執行役員と司法取引し重要情報を得た。
弁護士資格があるケリーは極めて悪がしこく、ゴーンに悪知恵をつけていた。

ゴーンは言うことを聞かないルノーより、自分の言いなりになる日産が好きだったようだ。この事件の発端はルノーの大株主であるフランス政府と日産の争いだった。しかし、国家間の争いにすると厄介なので、企業同士の争いに決着したいのが両政府の意向だろう。今回のような過少申告でゴーンが実刑を受けることはないだろうが、権力と信頼を失うことは確かだ。

ゴーンは今回の事態を予測できたはずだ。しかし、彼は日本企業を抵抗できない弱虫だと甘く見ていた。それは長年、思いのままに日産を支配してきた奢りによるものだ。もし、彼が真の策士だったら、ギリギリまでフランスにとどまって、不可逆的に日産をルノーの子会社にしていた。日本人はいざとなると団結し、厳しく抵抗する。その資質を彼は見誤ったようだ。

 功成り名遂げて退くは天の道なり 老子

ほとんどの独裁者は驕り高ぶり権力を手放さず、有終の美を飾れない。
強大であるほど権力者の身の引きどころは難しい。


M_3

 荒川・雨上がりの荒川土手。


M_5

 同じく雨上がりの夕空。


M_2

 その日の緑道公園。


M_4

 自己融着テープ。最近知った便利グッズ。

ほとんど使っていないイアホーンをベンチの隙間に引っ掛けて伸ばし、銅線を剥き出しにしてしまった。従来のビニールテープでは綺麗に補修できない。それでホームセンターで探して、このテープに出会った。

これはゴムの一種で、粘着剤はついていない。引っ張ってラップのように薄く伸ばし、巻きつけると素材同士が融着して一体化する。巻きつけに失敗すると、切り開かないと取り外せないほど強固にくっついている。耐水性があるので、水道管補修にも最適だ。


M_1

 雪の日の電話ボックス。
最近、公衆電話がなくなった。
今の子供たちは公衆電話の意味が分からないだろう。
まして、電話ボックスなど何のためにあるのか見当もつかないだろう。

まだ、電話ボックスがかろうじて残っていた10年前の雪の日。
電話ボックスが人待ち顔でポツンと立っていた。


Ma_3

Ma_4

Ma_5

Goof

Mas

|

2018年11月 5日 (月)

小麦食によって脳は傷つき怒りを起こしやすい。酉の市。映像の世紀。18年11月5日

 10月下旬、中国・重慶市で路線バスが長江にかかる橋から転落し13人が死亡した。原因は運転手と乗客の女性のけんかだ。録画を見ると、日本では考えられない逆上ぶりだ。女性乗客は目的のバス停で下車できなかったことに怒り、バス運転手に殴りかかった。運転手が負けずに応戦しているうちにバスは長江に落下した。

中国では、後先考えない逆上による大事故が起きる。
原因は主食の麺や饅頭や餃子などの材料の小麦が影響しているのかもしれない。
米国でも怒りを抑えられなくて起きる事件が多発する。米国ドラマでは日本のドラマより怒鳴りあうシーンが多い。

欧米に心を病む人が多いのは、小麦のグルテンアレルギーが影響しているのかもしれない。それについて「長生きしたけりゃパンは食べるな」の記事を思い出す。
それは次のような内容だ。

 小麦はグリアジンとグルテニンという2つのたんぱく質も含む。グリアジンとグルテニンは水を含むとネバネバとしたグルテンとなる。このグルテンによって腸粘膜が傷つけられ、リーキーガット症候群を発症する。リーキーガット症候群とは腸壁粘膜に細かな損傷が生じ、腸内物質が分子レベルで漏れだしてしまう症状。その結果、腸は十分に働けず、消化と吸収の作業が妨げられてグルテンの消化も進まなくなる。
グルテンは脳に小さな炎症を起こし、頭痛、腹痛、疲労、鬱症の傾向がみられる。
明確にグルテンに耐性がない人は20人に1人いる。少し耐性がないだけならもっと多い。グルテンアレルギーは数日経って症状が現れる遅発型なので、医者が因果関係を見逃すことが多く、小さなアレルギーを起こしている人のほとんどが自覚していない。

厄介なことにグルテンには依存症がある。パンや麺食を日常的にしている人はグルテン依存症になって小麦食をやめられず、無性にパンや麺類を食べたがる。しかし、和食に変えると不思議と小麦食を欲しなくなる。
それを自覚している欧米人の中には,主食をパンから玄米などに変える人が増えた。食生活を変えた人たちは心穏やかな生活を得て、精神科医から解放されている。
現代日本で心をコントーロールできない若者が増えたのは、麺やパン食が影響しているのかもしれない。


M_9

病院下公園のツワブキの花とホトトギスの花。


 今年の酉の市は11月1日、13日、25日と三の酉まである。
三の酉まである年は火事が多いと言われている。
私は1日に酉の市へ出かけた。


M_2


いつものように王子駅から都電に乗り換えた。
終点の三ノ輪は1年ぶりだ。昭和の下町の雰囲気が色濃く残り、映画のセットを歩いているような心地よい情感を覚える。竜泉への道はスマホの地図を頼りに歩く海外からの旅行者が多かった。

一の酉は空いていると思っていたが大混雑していた。お参りの行列に並んでいると「一の酉は空いていると思って来たのに」とぼやく声がそこかしこから聞こえた。

お参りの後は浅草の観音様へ向かった。
夜の迷宮を彷徨うように仲見世へ向かった。小さな裏通りにも海外旅行者が多く歩いていた。みな楽しそうにくつろいでいた。
仲見世も観音様も閉まっていたが、人通りは多かった。
観音様のおみくじ売り場では、凶を引き当てて、ため息をつく人が何人もいた。観音様の凶の確率はかなり高い。私は6回続けて凶を引き当てて、それ以降は観音様のおみくじは止めている。

浅草から地下鉄で上野に出た。蛍光灯の白々とした光で現実に引き戻され、夢から醒めたような虚しさを覚えた。歳を重ねるにつれ、日本的な行事に惹かれるようになった。


M_5

 10月31日ハロウィンの日、赤羽駅近くに自信なさげに佇む少女。
ふしぎの国のアリスの水色のコスチュームがとても似合っていた。
水色の服は難しく、肌が若く綺麗でないと似合わない。


 NHKの名作「映像の世紀」を再度見ている。
その中で、大金持ちのロックフェラーが100歳まで生きそうだと語っているシーンがあった。
実際は97歳で死んだ。それは貧乏な母が死んだ歳と同じだ。
ロックフェラーは人生に満足して死んだのか、臨終時の気持ちは誰にも分からない。
死がすべての不公平を一瞬で平等にしてしまうことだけは確かだ。

「映像の世紀」を見ながら、改めて歴史を考えた。
銀行王モルガンをはじめとする米国財界が第一次大戦の終結時に強欲に走らず高潔に対応していたら、ドイツの巨額賠償は抑えられ、ナチスは生まれず第二次大戦は起きなかった。
英仏が理不尽にアラブを支配せず、ロシア革命でユダヤ人が迫害されなかったら、今も続く中東の戦乱はなかった。
ヒットラーがユダヤ人迫害をせず、オーストリアとアルザス・ロレーヌの併合だけで満足していたら、賢明な政治家として歴史に名を残していた。たとえ思想や言論を弾圧したとしても、歴史は権力者によって都合良く書き換えられるからだ。
歴史に「もし、たら」はないと言われているが、歴史を振り返ると色々考えてしまう。


Ma_3

Ma_4

Ma_5

Goof

Mas

|

«秋深し、何事につけ物事を深く考えこむ季節になった。18年10月31日