2017年12月 2日 (土)

秋深し、絵を描きながらブログ記入。17年12月2日

先日、テレビ映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を観た。
5年前の封切りは有楽町の東宝シネマで観た。
東宝シネマは有楽町マリオン前の、クラシックなビルの螺旋階段を上った3階にあった。
入り口ホールのアールデコ調の内装が素晴らしかったが、あの魅力的な映画館は今もあるのだろうか。
その後探してみたが見つからない。
同じビルにあった個展時にいつも利用していたビアホールもなくなっている。
知らぬ間に、改装されてなくなったのかもしれない。

映画は昭和39年東京の東京タワーが見える都電通りを模型飛行機が飛んで行くシーンから始まった。隅々まで記憶にある風景で懐かしさで胸が一杯になった。
ストーリーは鈴木オートの工員・堀北真希が扮する六ちゃんの結婚に茶川竜之介の父親の死や娘の誕生が絡みながら人情喜劇が繰り広げられた。

映画に再現された53年前の東京の片隅に19歳の私がいた。
商店街には買い物かごを下げて歩く50歳の若い母がいた。
60歳の父は知り合いのつてで大手建設会社の技術者として働いていた。
姉兄たちも皆元気で家族全員に勢いがあったが、今はほとんどが鬼籍に入ってしまった。
年月は多くの大切なものを消し去ってしまう。

希望ではちきれそうだった当時の私は、前を向いてまっすぐに歩いていた。
老いた今は立ち止まり立ち止まり歩いている。
体力が弱ったからではない。
昔は気にも留めなかったありきたりの景色が、愛おしいからだ。

今年は寒さが突然にやって来て、紅葉が美しい。
今朝は雨に濡れた草紅葉が鮮やかに心に染み入った。


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荒川土手から。


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荒川土手のイタドリの紅葉。


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河川敷のゴルフ場。


11月20日-あさイチ冒頭企画「あなたの“特技”がお金になる」にイラストレーター志望の若者から「価格破壊だ」と抗議があった。少しだけしか見ていないが、番組は1点500円とか千円とかの低料金でイラストを受注している主婦を取材していた。
豊かではないにしろ、生活の保障がされている主婦に趣味の満足と小遣い稼ぎのために激安で受注されたら、プロを目指している若者は腹立たしいだろう。それに対して、クライアントとの仲介をしている業者がネット上で反論していた。
「安い仕事は淘汰され自然に適正価格に上昇する。需給に任せるべきだ」と言った内容だった。

これは社会的な良識の問題だ。
今のままでは仲介業者が言うような適正な競争にはならないのが現実だ。
解決には有利な立場にいる主婦は激安仕事を遠慮し、若者は誰にも負けないように技量をあげる他ない。

ところで私のロゴ・コンペ参加は15件で止めた。
成績は、4件が良い位置まで残ったが、クライアント・トップの選考で敗退した。
その四つは自信作だったので、私とクライアントとの感覚のズレを痛感した。

世間には様々な趣味の人がいる。
私から見ると悪趣味でも、本人はとても気に入っている。
私が趣味が良いと思っているものをそんな人に薦めても絶対に買わない。
それと同じだ。
私が良いロゴだと思っていても、クライアントはそうは思わなかっただけのことだ。
クライアントにすり寄った作品を作ることはできるが、そこまで傾注する意味はないのでコンペから撤退した。

最終までプロが審査するファインアート系のコンペは参加し続けている。
こちらは勝率が高いし、落ちても納得できる。
今は12月3日搬入の作品を描いている。
だから、プログを書いている余裕は全くない。
しかし、無性に書きたくなってしまった。


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Mas

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2017年11月17日 (金)

スーパーのレジ風景と、ロゴ・コンペに片っ端から応募。17年11月17日

近所のスーパーで、列の短いレジに並ぼうとすると、横から来た男性客に先に並ばれてしまった。その隣のレジの最後尾は80歳ほどのおばあさん。彼女は並びながら財布を出している。彼女なら早そうなので、その後ろに並んだ。
おばあさんは待っている間にレジ傍の棚の単行本を手にした。題名は「60歳からやってはいけないこと」。おばあさんは私に気づいて、笑顔で振り返った。
「何だろうと思って、手にしてみたの」
彼女は本を棚に戻しながら言った。
「60歳すぎたら、やりたいことは体に悪くてもなんでもやったがいいですよ」
私は応えた。
「そうだよね」
おばあさんはまた笑顔になった。
老いても好奇心があるのはいい。

おばあさんはプリペイドカードで支払ったのですぐに私の番が来た。
私もプリペイドなので早い。
隣のレジにを見ると、私より先に並んだ男性は、前客が支払いにもたついているので、まだまだ時間がかかりそうだ。
買い物を袋へ入れているおばあさんの隣に買い物かごを置いて買い物をリュックに詰めた。
「奥さんの方が早いと思った勘が当たって嬉しいよ」
そう話しかけると、おばあさん嬉しそうにしていた。


先日、ダ・ヴィンチニュースで女性ライターが、男のレジでの支払い方を猛批判していた。
きっかけは、10月1日放送「ワイドナショー」で、東野幸治が会計680円に対し1180円を出したところ、連れの女性が「会計680円に対し1180円を出す男 は、500玉欲しさが見え見えで気持ち悪い」と言ったことだった。
この話はネットで広がり、レジでの釣り銭問題に火が付いた・・と書いてあったが、私はそんな話は全く知らない。

「うちの夫がよくやります。見ていて気持ちが悪いので、サッと横から小銭を奪って、1000円だけ出させています。お店の人に手間をかけさせる行為なのに「俺は客なんだから」っていうエラそうな態度に出るのが許せない。男って、なんであんなちっぽけなことにこだわろうとするんだろう?離婚したほうがいいかなぁ」主婦・M子さん。・・夫の支払い方が気に入らないから離婚とは、話を盛りすぎていてバカバカしい。

「男性のお客さんに多いですよ。基本、そこまで500円玉や5000円札ってお店に用意されていないので・・500円玉が切れているので、100円でのお返しになりますね、はい、1、2、3、4、5、500円のお返しになります・・って返しちゃいます。最初から1080円出してくれれば、お互いにラクだと思うんですけどね」接客業・R子さん。

今時の大型店やスーパーでは、支払ったお金はレジ係がATMのようにお金を投入口に放り込むと直ちに計算されて、お釣りは下からジャラジャラ出てくる。東野幸治が会計680円に対し1180円を出したとしても、500円玉が出るか出ないかは運次第だ。
レジの女の子の負担になる、と書いていたが、それは飲食店か小さな店でのことだろう。

記者は「釣り銭問題を15人の女子に聞いてみたところ否定派が14人だった」と言っていた。
多分、その調査対象の15人は記者が期待するものををよく知っていて、"忖度"してそのように応えたのだろう。

私は最初に書いたようにプリペイドカードを5種使っているので釣り銭問題はない。
現金を使うのは日曜大工兼文具店と八百屋と喫茶店だけだ。
それらの店の女性たちとは親しく、お金のやり取りは和気あいあいとしている。

私は50年前の20代から、毎日スーパーの食品売り場で買い物してきた。
そのころの食品売り場は男客は稀で、私はおばさん客たちから可愛がられた。買い物の仕方なども彼女たちに教わった。記者が毛嫌いしていた端数を加える支払い方法も、そのころのお母さんたちから学んだことだ。
それがいつの間にか目くじらをたてられることになるとは、時代は窮屈になったものだ。

釣り銭問題より、支払いの段になってバックをあちこち探し回ってやっと財布を見つけ、小銭を細かく細かく調べ、結局ぴったり揃えられず、万札で支払っている女性たちこそ問題だ。
レジに長蛇の列ができている忙しい夕刻などにそれをやられると大迷惑だ。
昔はそんな時は、口うるさい下町のおばちゃんが「並んでいる間に、財布くらい用意しときなよ」と注意していた。

買い物の基本ルールを知らない客は多い。
山積みの果物や野菜を延々とひっくり返し続け、傷がなく形の良いものばかりを選んでいるのは大抵女性客だ。商品を選ぶのは当然だが、数個の買い物のために商品を全部ひっくり返すのはやりすぎだ。そんなことをされると商品が痛み、店だけでなく客もそのコストを支払うことになる。

以前、桃売り場で、片っぱしから桃の尻を指で押して、「柔らかい桃は熟していて美味しいのよ」と娘に教えている母親がいた。
九州で青果店を営んでいる兄嫁からそのような行為への苦情を聞いていたので、「桃は指で押すと、その部分が変色して売り物にならなくなりますよ」と注意したことがあった。

牛乳の日付の一番新しいのを選ぶのも問題だ。
日本の商品は品質管理が厳しく、賞味期間内なら味品質ともに全く問題ない。
もし、すべての客が新しい日付ばかり選んでいると、古い日付が売れ残り破棄される。
破棄されれば、客はそのコストも支払うことになる。そのようにして、日本の食物の25パーセントがゴミにされている現実を知るべきだ。


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近所の紅葉。
今年の紅葉は早く鮮やかだ。


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同じ場所の春風景。
あっという間に月日は過ぎてしまった。


今月初めから、企業や各種団体のロゴマークのコンペに片っ端から応募している。
それは素人が大量に参加する一般公募ではなく、クライアントとデザイナーをインターネットで仲立ちしているベンチャー企業のコンペだ。
支払われるギャラは、デザイン会社に支払われる費用と比べると格安だ。応募するデザイナーは一つの案件に150〜250人ほど。能力に自信があるデザイナーなら、その競争率は問題にならない。

昔、デザイン会社の仕事をしていた頃、ギャラは高額だったが、デザイン見本を大量に用意しなくてはならず、アート感覚のないクライアントの折衝は大変にストレスが溜まるものだった。
しかし、このコンペでは、次々とアイデアをネットにアップするだけなので、ストレスは全くない。しかも、デザイン作業は全てパソコンでするので、1日に4,5件応募するのも簡単だ。

私は20件応募して1件成立と計算している。
今月に始めたばかりで応募は19件だが、内3件は人気トップを取った。ただし、決定権はアート感覚のないクライアント上層部にあるので、デザインがよければ決まる、と言うほど簡単ではない。

前回記入したように、企業家は大企業のロゴの雰囲気に似た、地味な図柄を好む傾向がある。
若いベンチャー企業の場合は、お洒落な図柄が好まれる。
何れにしても、目立つデザインは敬遠される。

この生活を続ける気は毛頭ない。
少しゆとりができたら、ライフワークを実現させようと思っている。


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これは、司法書士事務所に応募したロゴだが、先日落選した。
図柄に使った赤は指定色。
応募された中では目立つデザインだった。
決まったのはおとなし目の図柄の人だ。
半月の間に、落選することで勉強になり、ロゴデザインのコツが分って来た。

これから寝るまでに、地方自治体のコンペ用のロゴを一つ描きあげてアップする。図柄は頭にあるので2時間ほどの作業だ。


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2017年11月 8日 (水)

日本女性の魅力と生真面目に働くniftyの安全セキュリティー24。17年11月8日

歯科医院で歯のメンテナンスをしてもらった後、久しぶりに赤羽自然観察公園に寄った。
今年は紅葉が早い。
色づいた木々が夕暮れの光に鮮やかに映えていた。
母が好きだったマユミは10年以上ほとんど成長していない。
見上げるほどに成長したケヤキとシデノキに囲まれとても小さく見えた。

公園のベンチでぼんやりしていると、子供の頃、母と油津の映画館で見た外国映画を思い出した。そのシーンはアルジェあたりのクラシックなホテルロビーだ。天井ではヘリの回転翼みたいな扇風機がカタンカタンとアフリカの熱気をかき混ぜていた。

そのような映画シーンはありふれていて幾度も見た記憶がある。どれでも決まってロビーでコヒーか酒を飲みながら1日を過ごす老人いた。彼らは耐え難く退屈に思え、よく1日我慢できるものだと思った。

今は老人たちの気持ちがとてもよく理解できる。老いると欲望が小さくなって現実とのバランスが取れ雑念が消える。だから1日ホテルのロビーでぼんやりと昔を回顧しながら過ごしても退屈はしない。近年の研究では、老人は昔のことを回想することで脳細胞が若返り認知症を予防する効果があるようだ。

母と死別して自由時間が増えた頃、ディズニーランドへ頻繁に行った。
若い頃は、アベックだらけの遊園地へ一人で行くなんて、孤独すぎて到底考えられなかった。しかし、老年に入ってからは平気で一人で訪れ、気分良く過ごすことができた。それも欲望と現実のバランスが良くなったからだろう。


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赤羽北の旧居夕景。
下の桜並木は紅葉が始まった。


このところ、ロゴ公募に応募し続けている。
一昨年のオリンピックのエンブレムに落選した悔しさがあり、リベンジの気分が残っているからだ。
応募には傾向と対策がある。
オリンピック・エンブレム公募もそうだが、クライアントがお役所の場合は、独自色が強く、とんがっている作品は落とされる。なぜなら審査する役人たちがクレームが出そうなロゴを敬遠するからだ。
企業の場合は社長に決定権があるので、大企業のロゴに似ているものが好まれる。
営利を目的としている以上、その傾向は理解できる。
いずれにせよ、一般大衆に理解しやすいデザインにする。
私が好きなクライアントは営利を目的としない科学研究機関だ。
長年、科学研究機関の仕事をしてきたので何となく雰囲気が分かるからだ。

パソコンで描いていると、ロゴマーク制作など真っ先にAIに取って代わられそうに感じる。近未来ではクライアントがAIに要点を伝え、AIはビックデータから世間の好みを抽出し、大量にロゴを提示してくれる。人の仕事は、それらから選ぶだけになる。その頃は、以前は人がロゴを考えていた、と昔話が交わされそうだ。

デザインと比べ、ファインアート公募は楽だ。
審査員たちは選んだ作品への責任がないので、とんがった作品が選ばれる傾向が強い。
だから、思いっきり自由に描ける。


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色鉛筆で仮面を描いてパソコンで加筆した。
パソコンで描いたのは、先日買った板タブを試したかったからだ。
本当は液タブが欲しかったが、高価すぎて手が出なかった。
だから、板タブの中で一番高価なものを買った。
それでも液タブの10分の1の価格だ。

 板タブ=昔からあるペンタブレットのこと。
 安価だが使いこなすのに時間がかかる。
 液タブ=液晶画面に直接ペンで描き込めるタブレット。
 アニメーターなどのプロはこれを使って描いているが、
 ブルーライトなどで視力を痛める欠点がある。


土曜日は友人に池袋へ誘われた。
彼は欧米人の男女を20人ほど雇用している。
「最近、外人の胸の開いた大胆な服装に魅力を感じなくなくなった。
すらっと長い脚にも色気を感じない。
むしろ、凹凸があり柔らかな曲線の日本女性の足に魅力を感じる」
彼は飲みながらそんなことを話した。
私も同感である。
赤羽でも民泊している海外観光客を多く見かけるようになった。初めは綺麗なすらりとした脚に目を奪われていたが、見慣れてくると棒みたいに見えて色気を感じなくなった。

トランプ大統領の娘、イバンカ氏が来ていた。超セレブなのに嫌味がないとても魅力的な女性だ。しかし、フランス人形みたいな体型には色気を感じなかった。

近年「チカン」の言葉が国際的に通用するらしい。
それに伴い、日本で働く超エリート欧米人が日本で痴漢をして逮捕される例が増えた。
海外のネットでは・・満員電車でなんとなく体が触れていた日本女性に誘われてホテルまで行った・・と言った怪しげな話が飛び交っているようだ。それを読んだエリートたちが来日して満員電車に乗車した時、妄想が膨らみ痴漢をしてしまうのだろう。友人も私もそう感じているが、外国人から見ると日本女性の恥じらいは極めて猥雑に見える。

そんな話から女子アナの話題に変わった。
民放の女子アナはタレントみたいに可愛いが、猥雑さにかける。
その点、NHKの女子アナは、とても猥雑だ。あれは、真面目な職業の看護婦や婦人警官などに感じる色気と同じものだ。

話は「ためしてガッテン」に登場する一般の若いお母さんと子供はどれも健康的でめちゃくちゃ可愛い、と展開した。あんなに可愛い母子をNHKが調達できるのは、「お母さんと一緒」に応募した中から選べるから、と推測している。「お母さんと一緒」に選ばれるのは大変な競争だ。たとえNHK会長の孫でもはねられる。セレブの友人妻子が選ばれた時は、心底有頂天になって喜んでいた。
対して、民放のワイドショーを賑わせている一般人出演者たちはセミプロのすれっからしが多い。それはNHKのようなシステムを持たないからだろう。

最初に雑念が消えたと記述したのに、結局は雑念だらけになってしまった。


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雨の日は病院入口で休む。


10月半ば、契約していた海外企業のウイルスバスターの切り替え日が来た。それを機にニフティの「安全セキュリティー24」に変えた。
新しい「安全セキュリティー24」はとても真面目で、毎日のようにトロイの木馬を見つけて駆除している。外付けHDにバックアップにされた膨大なファイルも全てスキャンして危ないものは見つけ駆除してしまった。その数は半月で数百個はあった。

その前に使っていた海外のウイルスバスターがトロイの木馬を見つけたと警告したことは一度もなかった。過去にバックアップした中から大量に見つかっていることからも、そのソフトが真面目に働いていたとは思えない。

安全セキュリティー24は楽しい。
ウイルスを見つけると直ちに「ガォー」の咆哮して派手なダイヤログで警告してくれる。それを見ると「真面目に仕事をしてくれている」と安心感を覚える。


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2017年10月23日 (月)

雨宿りはホームレスの気分。マッチ売りの少女の一瞬の幸せ。そして総選挙結果。17年10月23日

うんざりするほど雨が続いた。昨日は台風余波で急に気温が上がったために、トイレの壁床がびしょびしょに結露した。何度も雑巾掛けしたがすぐに結露してしまう。こんなことは入居してから初めての経験だ。


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雨の浮間公園の紅葉。
池沿いの遊歩道を通って選挙へ行った。
北区は3人立候補。公明共産の2強に泡沫一人で結果は初めから分かっていた。


台風の風雨が荒れていた深夜、外で爆音がして突然停電した。
ベランダから外を見ると住まいから300メートル四方は真っ暗だ。パソコン操作が中断し困っていると5分ほどで回復した。日本は停電対策が大変進んでいる。この半世紀ロウソクを灯すような長い停電を経験していない。
台風は午前3時には通り過ぎて風雨は弱まった。
お昼過ぎには久しぶりに青空を仰げる。
二日過ぎても乾かない部屋干し洗濯物がスッキリ片付けられそうだ。


雨の散歩では公園のベンチがびしょ濡れで使えない。
代わりに大きな庇のある病院玄関前のベンチで休む。
最近は休憩中にリュックの乾パンを食べる。
散歩はさらに2時間ほど続くので、燃料の糖質を補っておかないと力が萎える。

携帯食を乾パンに代えたのは丈夫で砕けず湿気に強いからだ。乾パンがなぜ旧軍の携帯食に選ばれたかよくわかる。以前はクラッカーを持ち歩いていたが、すぐに粉々に砕けて食べにくかった。その上吸湿性も強く長持ちしなかった。

先日、友人と会った時も腹抑えに乾パンを食べた。
友人にも勧めると、
「まだそんなものを売っているのか。水分なしではパサパサして食べにくい」と断られた。
私は唾液の分泌が多いのでパサパサの経験はない。
昔の乾パンには氷砂糖か金平糖の小袋が同封してあった。
あれは唾液の分泌を促進させて、乾パンを食べやすくする工夫だったようだ。

病院のベンチから夕暮れの道をぼんやり眺めながら、乾パンを食べているとホームレスの気分になる。食べ終えて隣の公園の水飲み場で傘をさして歯を磨いていると、さらにホームレスがの気分になった。そう言えば、最近、ホームレスが激減した。仕事が増えて多くは安宿へ移転したのだろう。


散歩中に聴く曲目に森田童子の「高校教師」を加えた。
25年前のヒットドラマ「高校教師」のBGMに使われてヒットした曲集で、私は勝手に曲集を「高校教師」と呼んでいる。正しくは「ぼくたちの失敗」とか「ぼくが君の思いでになってあげよう」などだ。
森田童子は女性だが「ぼく」を好んで使う。知人の女性詩人も「ぼく」が好きだ。「ぼく」の持つ少年の中性的なイメージが女性に好まれるのだろう。

ドラマ「高校教師」が再放送がされた頃、私はテレビCM用アニメ制作をしていた。背景画10数枚にキャラクターのセル画300枚以上を10日で描く過酷な仕事だった。キャラクターは線画に色付けではなく、絵画手法で陰影をきちんとつけたので大変に手間がかかった。
連日、ほとんど寝る時間はなく、眠気覚ましに「高校教師」の録画を夜昼なく付けっ放しにしていた。おかげで、仕事が終わった頃にはドラマの台詞をほとんど覚えてしまった。

仕事が終わって間もなく、武蔵美の学生に芸術祭に誘われた。
学生が企画したファッションショーはざっと見て済ませ、油絵の会場を訪れた。そこで可愛い学生と知り合った。帰りは二人で夕暮れの玉川上水脇の遊歩道を鷹の台駅へ歩いた。彼女もドラマ「高校教師」が好きで、細かいところまで話がとてもよく合った。彼女とは恋には程遠く半年ほどで自然消滅した。

森田童子の曲を聴いていると、それらの情景がフラッシュバックした。それは「マッチ売りの少女」がマッチの小さな炎に幸せな日々を思い出している感覚に似ている。
私以上の世代は「マッチ売りの少女」に別のイメージがある。歓楽街の裏路地で、マッチ1本を今の価値で千円ほどで酔客に売りつける商売である。


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絵は女子高生を描いたが、実際は厚化粧のおばちゃんだ。
上京してから、歌舞伎町の裏道でそれらしき女性との出会いを求めたが果たせなかった。そのような商売はまだあったはずだが、客には見えない純粋無垢の若い私を女たちは敬遠したのだろう。

この手の商売は世界中にある。小学生の女の子が小銭をもらって鉄棒で逆上がりをして見せるとか多彩だ。名作、ジョン・ブアマン監督1987年公開イギリス映画「戦場の小さな天使たち」原題: Hope and Gloryにも似たシーンがあった。
映画は第二次世界大戦のロンドン空襲の中、元気一杯に明るく過ごしていた子供達の話だ。空襲で親を亡くした少女は安物アクセサリーと交換に思春期前の男の子たちにパンツの中を見せていた。「お粗末」などとバカを言った男の子は彼女に容赦なくひっぱたかれた。戦時中でも暗さはなく猥雑で明るい青春コメディーだった。


浅田真央ちゃんが出演する「新潟米コシヒカリ」のWeb限定動画が良い。
CMの中で一瞬だけだが、夕暮れの田んぼ道を「新潟に来ました・・」と口ずさみながら歩いている彼女の思いて詰めたような表情が青春の香りがしてとても良い。
彼女をいつまでも女子高生のように思っていたが、すでに27歳になってしまった。


選挙結果は「立憲」が大躍進したが、支持層のほとんどは熟年以上で伸び代がなく、共産の票が横滑りに入っただけで有力な野党勢力にはなり難い。「希望」は米国のような二大政党を目指したが、小池都知事に頼りすぎた。加えて政策の詰めが荒く、持ち駒の新人立候補者たちも魅力と実力がなさ過ぎた。いずれにせよ選挙結果ばかりの今日のワイドショーは見ないことにしている。


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台風一過の青空。


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増水した荒川。
川口側の河川敷は完全に水没しているが、東京側の水没地域は8割ほどだ。


この写真でも東京側が埼玉側より少し高く設計されているのが分かる。そのように東京側の堤防は頑丈に作られているが、200年に一度の大雨には耐えられず洪水が起きる可能性がある。それについて、先日ハザードマップが配られた。この住まい付近は洪水が起きれば平屋は水没し2週間は水が引かない。生きているうちに、洪水も直下型地震も起きないことを願っている。


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2017年10月 7日 (土)

合羽橋に、駒形どぜうに、ネコメンタリーに、小池都知事。17年10月8日

雨上がりの散歩は素晴らしい。
アスファルトの歩道は隅々まで洗われていた。
清涼な大気に懐かしい香りが漂っていた。
辿って行くと金木犀が咲いていた。

あっという間に1年は過ぎてしまった。
その間、さして大したことはしていない。
大きな出来事は5月、40数年ぶりに郷里大堂津を訪れたことくらいだ。


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いつもの公園のベンチに腰掛け、ぼんやりと芝生の向こうの木立を眺めた。
先日のEテレ「ネコメンタリー・猫も杓子も」作家吉田修一氏の金ちゃん銀ちゃんを思い出した。飼い主の吉田修一氏は公園の木立をぼんやりと眺めていると何時間でも過ごせる、と話していた。
私も、公園のベンチで何時間もぼんやりしていられる。
何も考えず、非生産的なのに、不思議なくらい生きている充足感がある。

彼の飼い猫は活発な金ちゃんと、おっとりした小太りのスコティッシュホールドの銀ちゃん。軽く小競り合いしたり、仲良く昼寝をしたり、二匹の対比はとても可愛い。三者は互いに何かするわけでも求めるわけでもなく、絶妙の距離感で暮らしている姿はホッとさせられる。

これは大好きな番組だ。
以前放映された「養老センセイとまる」「角田光代とトト」も録画して何回も見た。
明日9日月曜は夜11時から、直木賞作家・村山由佳氏のもみじちゃん。
もみじちゃんはまる顔のつぶらな瞳がとても可愛くて17歳には見えない。
この回も録画して、何度も見ようと思っている。


老子は何も考えないことを最上の生き方とした。
何か考えれば知識が積み上がる。
豊かな知識は諸刃の刃だ。
人を助ける反面、毒になって苦しめる。
反対に何も考えず、水が流れるように自然に行動すれば、最善の道を進むことができる。
老子は赤ん坊を最高の存在とした。
赤ん坊のように未来を恐れず、まっすぐに生きれば悩むことはない。


10月1日日曜日は友人に誘われた。
事業で成功した彼は料理が趣味だ。
プロ用の中華鍋が欲しいから付き合え、とのことで、合羽橋の銀座線田原町駅で待ち合わせた。
日曜の合羽橋は3分の1しか営業していない。
私はのんびり道具街を散歩したかったが、シャッターが閉まった通りは面白くなく手近な店に入った。
彼はプロ用の国産中華鍋を買った。
頑丈な出来なので彼が死ぬまで使えるはずだ。


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田原町の古い仏具店。

合羽橋から浅草へ歩いた。
相変わらず仲見世は海外からの観光客で混雑していた。
人力車のキリッとした粋な車夫。
街角に何気なくある小さな祠やお堂。
それらの伝統的な風景とは正反対の近代的なビル。
日本人には当たり前だが、それらが心地よく調和している清潔な街は、海外観光客には新鮮なのだろう。夕暮れの街を海外からの家族連れがいく組も歩いた。彼らには安堵感と心地よさが溢れていた。

5時過ぎていたので観音様の本堂は閉まっていたが、外の賽銭箱へ長い列ができていた。
友人が夕飯にしようと言うので駒形どぜうへ向かった。

店の前には先客4人が待っていた。
整理券をもらうと15分ほどで順番が来て、地下の椅子席へ案内された。
ドジョウ鍋と柳川鍋とドジョウの蒲焼を頼んだ。
ドジョウ鍋はまるごとの小型のドジョウに刻みネギと七味をかけ割り下で煮込みながら食す。小型なので骨ごと柔らかく美味い。柳川鍋と蒲焼は大型のドジョウを割いたものだ。こちらも美味い。

ビールを飲みながら楽しい食事だった。
隣席は美人を交えた女性三人。美人は二の腕の感じから40歳少し過ぎたくらい。
年長の女性は美人の母親らしい。
黒のロングドレスに高級なハイヒール。
水商売ぽいが、時折見せる傲慢な表情からそうではないと推測。多分、金持ちのお嬢さんだろう。


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飲みながら描いた。

三人組が席をたった後、後ろの席のカップルが「美人だったね」と呟く声が聞こえた。
この手の美人は地方にはいない。

そのあと、吾妻橋を渡り、アサヒビール・金色うんこのあるビルの「隅田川ブルーイング」でステーキを肴にクラフトビールを飲んだ。


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星美学園前のピラカンサ。


選挙前のマスコミは右も左も小池都知事への悪口で溢れている。
男へ媚びない彼女の姿勢への嫌悪感と恐怖心が根底にあるのだろう。
北区で都民ファーストから当選した音喜多駿都議が離党して小池都知事を非難していた。それほど都知事が憎いなら、黙って議員辞職して、選挙が終わってから小池非難をすべきだ。とは言っても、選挙が終われば誰も注目しない。多分、彼をたきつけ利用している勢力がいるのだろう。

信長は敵将の部下が我が方へ寝返っても、その不忠を嫌悪し厳しく対処した。
関ヶ原で寝返った小早川氏は、徳川配下の冷たい視線に耐えられず、心を病んで早世した。
それらの例のように、音喜多駿都議も政治生命は終わりそうだ。
彼は主君を裏切るには人間が小さ過ぎる。

お笑い芸人やタレントたちが、政治批評をするのが最近の流行りだ。
しっかり政治を勉強して話すのなら許せるが、浅薄な知識で右や左の誰かに言わされているように感じるのが気持ち悪い。


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