落ち葉焚き。 2002年11月16日
深夜、母は死んだように寝ていた。
微動だにせず、本当に死んでいるように見えた。
心配になり、しばらく見ていると肩が少し動いたので安堵し仕事に戻った。
私はそのような89歳の老母と二人暮らしをしている。
唯一の家族の母もすぐに死を迎えるだろう。
そのような日々の中、人の心遣いが嬉しい。
人に優しくされると、世の中捨てたものではないと思えて来る。社会の豊かさは簡単に測れるものではないが、心が豊かな社会が真に豊かなのだろう。私は無宗教だが宇宙の法則みたいなものは常に感じる。完全に幸せな者はいないし完全に不幸な者もいない、老親の介護をして知った人の優しさも、その法則に従っている。
今年は東京の紅葉が美しい。冷たい大気を胸一杯に吸い込んで散歩するのは心地よい。近くの赤羽台を歩いていると落ち葉焚きの煙が漂っていた。喉の辺りに甘味を残すような、落ち葉焚きの煙の香りは好きだ。昔、庭のある家に住んでいた頃、毎日、落ち葉焚きをしていた。しかし、今の集合住宅へ移ってからは無理で、時折、無性に焚き火がしたくなる。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- コロナ陽性となって起きる不都合と差別。Go Toトラベルの見直しは非科学的。令和2年11月22日(2020.11.22)
- 新型コロナは蔓延しないと終わらない。終息を急ぐあまり、自殺者とシャッター通りを残す愚策は止めてほしい。令和2年11月14日(2020.11.14)
- 上手な嘘と嘘の見抜き方で、営業・企画・宣伝力強化。冷和2年10月29日(2020.10.29)
- 報道の変化に新型コロナ終息が見えた。人口激増に備えての昆虫食。令和2年10月19日(2020.10.19)
- 今日は10回目の母の命日。令和2年7月1日(2020.07.01)