浅草寺のおみくじは凶が多い。 2002年12月13日
母が神棚のお神酒徳利を割った。
赤羽でも買えるが浅草稲荷町まで行った。内心、ついでに浅草へ行きたかったのかもしれない。
稲荷町は昔より神具店が少なくなっていた。
ようやく見つけた店でお神酒徳利を買ってから、雷門へ歩いた。
途中、カッパ橋へ向かう道筋に木繊の問屋があったので、山吹色の木繊を買った。木繊と言っても木ではなく、紙を細く裁断したものだ。東急ハンズで一掴みで300円の品が、20リットルビニール袋一杯で1200円の安さだ。これは趣味で焼いているクッキーのパッケージや、オブジェの梱包に使う。
通りは刷毛屋、理髪道具屋と専門店が多く面白かった。
しかし、この冬最大の寒気が関東に居座っていて、寒風が空腹の身に染みた。雷門に着くと仲店に吉備団子屋が開店していた。日本人に交じって外人も並んでいる。茹でたての串団子にきな粉をまぶす様子が美味しそうで、5串300円を買った。歩きながら熱いのを食べると体が温まった。
観音様のおみくじ売場に人がたかっていた。
青年の一人が引いたのが凶らしく「ええーっ」と大きな声を上げた。
可愛そうにと思いつつ、私も引いてみた。竹串に書かれた番号は七十五番、良い数だなと思いながら引き出しから取り出すと、何と私も凶だ。愕然としたが場所を変え、本堂でもう一本引いてみた。しかし、七番と良い数なのに再び凶だ。もう声も出ない。浅草観音様のおみくじが凶が多いことは知っていたが、現実に自分が連続して引いてしまうと気が滅入った。
身を慎んで努力せよと言う啓示なのかもしれない、と納得しようとしたが無理だった。知人の主婦は、凶が出ると「幸運は金の力で引き寄せるもの」と大吉がでるまで買い続けている。しかし、それをすれば浅草寺の戦略にはまってしまう。再挑戦は諦めて帰路についた。
陰陽道では凶は必ずしも悪いことでは無い。
大吉から凶は輪になって繋がっていて凶の隣は大吉。要は右に行くか左に行くかの違いだ。
「凶極まれば吉となる。吉極まれば凶となる」
陰陽道の言葉を思い出しながら、地下鉄銀座線に乗った。
帰宅しても、母にはおみくじのことは伏せて、浅草寺にお詣りしたことだけを話した。
後日わかったことだが、その時すでに母の体内に肝臓ガンが進行していた。今思うと神託の凶はその暗示であったのかもしれない。
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