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2006年9月18日 (月)

車椅子はタイムマシーン。 2003年2月15日

新河岸川の護岸の上で若者達が映画を撮っていた。
ああだこうだとやり合いながら、熱っぽく撮影している姿が若々しい。そのような若者たちを見ていると、若さはいいな、と思ってしまう。

あと2年で還暦。若さが輝いて見える歳になった。
最近、夜中に小用で目覚める。以前はそんなことは一度もなく、朝までぐっすり眠ることができた。歯は丈夫なのが自慢で、堅い梅干しの種を楽々砕いていた。しかし、今では、想像しただけで恐ろしくなる。

母は夜中、3,4回は小用で目覚める。
その逆に、昼間はぱたりと止まってしまう。
母を毎日自然公園へ連れていくのはリハビリだけが目的ではない。車椅子で体を揺らすと小用の出が良くなるからだ。だから、母との会話では、必ず小用と通じのことを聞く。

始め、夜中に目覚めたり、歯が弱ったことがショックだった。それで、病気ではないかと医学書を開いて右往左往した。しかしすぐに、老いは病ではないことに気付いた。母との暮らしの中で、自然に老いを学んだようだ。

車椅子は、母にとってのタイムマシーンである。
今日は自然公園の帰り、昔住んでいた丘の上の住宅地を通った。母には10年ぶりに懐かしい場所である。馴染みの八百屋の主人が白髪になったこと。明治屋のレジのおばさんがすっかり年寄りになってしまったこと。母には何もかもが驚きだった。

さほど遠くない場所でも、年寄りには外国のように遠くなってしまう。もし、寝たっきりにでもなれば、町内の数十メートル先でも、死ぬまで二度と見ることがない。

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