ボヴァリー夫人 2003年5月4日
連休、姉が来て母の部屋を大掃除をして帰った。使っていない服や小物が山のように出て来たので捨てることにした。
ここへ引っ越した時に買った客用の布団も出てきた。この先、使う予定はなさそうなので、私が使っているのを捨て、客用の布団を使うことにした。捨てる布団はアメリカ製の鉄板でも切れる鋏で二等分してゴミ袋へ入れて捨てた。昔の綿の布団なら打ち直していつまでも使えるが、捨てるのは羊毛と化繊綿を組み合わせた布団で打ち直しが出来ない。
今日もジリジリと暑い。暑く静まり返った公園を歩きながら「ボヴァリー夫人」の世界を思い浮かべた。ボヴァリー夫人は中学の頃読んだ。明るい田園風景の描写が心に残っている。舞台はノルマンディーの寒村だが、いつの間にか私の気持ちの中で、南仏の明るい風景に変わっしまった。その頃、夢中で見ていたフランス映画の南仏風景とごちゃ混ぜになっているようだ。
誰かが優れた映画や小説は自分の過去になりうる、と言っていた。その言葉の意味がとても良く分かる。私は子供の頃見た映画のシーンを、自分が暮らした世界のように思い出す。
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