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2006年9月26日 (火)

野イバラ    2003年5月31日

台風余波の強い雨の中、母の車椅子を押して公園へ出かけた。雨に濡れた木々は清々しく、人影も無くて心地よい。
昨日までの好天で桑の実は濃紫に熟して甘い。野いちごの濃厚な香気も素晴らしい。石垣の野イバラは満開で、雨に濡れた茂みに無数の白い花をつけていた。

昔、物語を書いた。主人公の少女が深紅の野イバラを探して夢の中を彷徨う、といったストーリーである。赤い野イバラは少女の揺れ動く心の象徴として描いた。野イバラは本来白だが、時折、血がにじんだように薄紅が差す。その姿が物語のイメージになった。

帰宅した昼過ぎから更に雨足は強くなった。眼下の新河岸川は増水して上流の木々の枝が無数流れて行く。対岸の川口の高層マンションは半分雲に覆われ、荒川河川敷は雨に霞んでいた。更に増水すると、荒川河川敷に設置した私の彫刻が水に被るので心配である。しかし、この熱帯的な激しい雨は心地よい。

明日は20年前に死んだ父の命日である。花を取り替えヨモギ餅を供えた。あの日は風の強い晴天であったが、明日もそうなるかもしれない。

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