何があっても日々好日 2003年6月22日
駒込病院へ転院の前に、再び病院へ出向いた。
癌が完治しても、生き生きとした生活を失ってしまうのなら、母には不幸である。たとえ余命が短くなったとしても、後遺症で寝たっきりになってしまうような治療は望んでいない、と駒込病院へ伝えて欲しいと頼んだ。
次に解決しなければならないのは、自宅から駒込病院への足である。タクシーは往復1万と高額なので、地下鉄南北線を利用することにした。インターネットで調べると、この線は殆どがバリアフリーで、地上からエレベーターでホームまで行くことが出来る。ついでにJRの各駅も調べたが今は主要駅の殆どがバリアフリーになっていた。この変化は助かる。
母が車椅子で散歩を始めてから、公園で沢山の老人達と知り合いになった。
母は顔馴染みに会う都度、癌で入院すると伝えた。母が明るく話すので、皆は病は軽いと思っているようだ。
管理事務所のお爺さんにも伝えた。お爺さんは実は自分も肺ガンで手術をしたと話していた。母が小用をたしている間、「せがれさんも大変だな」とお爺さんが話しかけた。何でもないシンプルな言葉だが、飄々としたその人が言うと心に染み入る。
最近、幸せについてよく考える。どんな人生でも、人の心が幸せにしてくれるもののようだ。
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