花イカダ 2003年10月16日
赤羽自然観察公園では北米原産のセイタカアワダチソウが満開である。
この花が蔓延し始めた頃、花粉アレルギーの原因として社会問題になっていた。しかし今では、セイタカアワダチソウは殆ど花粉アレルギーを起こさないことが分かった。昔は生け花材料として売られていたくらいだから花としては美しい。ススキと競うように咲き乱れている様は新しい秋の風景である。
研究者によると、荒れ地に進出したセイタカアワダチソウは開墾者のように荒れ地を肥沃にする。そして、肥沃になった土地に後から進出して来た在来種の草花との競争に負けて消えていく。まるで開拓者のような、けなげな花である。
公園には花筏の可愛い実が二つだけ残っていた。毎日眺めているが、葉の中央に唐突に花をつけ丸薬のような実を結ぶ様は何度見ても不思議だ。花イカダの命名も大変良い。
「大犬のふぐり」という草花があるが、美しいブルーの可憐な花にどうしてそのような無粋な名を付けたのか首をかしげる。もし、同じ感覚で花筏に「狐の丸薬」とか「大犬の黒いぼ」とでも名付けていたら、このように愛されたかどうか疑問である。
エーデルワイスも名前で得している。その産毛の生えた容姿は、昔の日本人なら「山猫の小耳」と名付けそうだ。この西洋名はロマンチックで得している。
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