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2006年10月17日 (火)

新しい季節を待つ心が弱った体を元気にさせる。 2003年12月16日

母は昨日椅子から滑り落ちたことがあとを引いている。気力が萎え、手術跡の痛みがひどいとベットに横になった。便通もガスも出るので術後癒着による腸閉塞は考えられない。いずれにせよ明日は肝臓外科の診察日である。とりあえず鎮痛消炎剤の座薬を使用させた。これで少しは落ち着きそうだ。

午後、本人は億劫がったが散歩に連れ出した。母は少し鬱状態なので散歩は気分転換に良い。強い木枯らしが吹いて寒いが、桐ヶ丘の自然林の中を行くと母の気分は晴れたように見えた。
私は母が自然を見て感動しなくなったら最期が近いと思っている。

赤羽自然観察公園に着くと、母はもう一度土筆が見たいと話した。今年の早春、枯れ草の中に土筆を見つけて子供のように喜んでいた母の姿が思い浮かぶ。季節の変化を待ちわびる心が弱った母の命を輝かせてくれるようだ。希望があれば人は元気になる。
しかし、願い通り来年の春に車椅子で散歩に連れ出せるだろうか。考えている内に、辛くなってしまった。

帰宅すると母はすぐにベットに横になった。食欲は少しはあるが声が弱々しい。
「そんなに弱々しくしていると、少し会わない間に年寄り臭くなったと佐藤さんに思われるよ。」強く言うと母は途端にしゃきつとした。佐藤さんとは明日、整形外科のペインクリニックへ同行してくれるヘルパーである。老人は壊れた車みたいで、だましだまし運転すれば結構動いてくれる。しかし、そのかねあいがとても難しい。いつまで、この手が通用するか不安である。

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