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2006年10月19日 (木)

目的意識が母を元気にした    2003年12月20日

先日、赤羽自然観察公園で母は常連の車椅子の老人に再会した。
「もう、卒業したかと思って心配していたよ。」老人は母と会えて喜んでいた。自然公園が出来てから7年、彼は毎日のように来園している。その間、彼は公園を卒業して逝ってしまった老人たちを大勢見てきたので、母もか、と思ったようだ。

母は顔馴染みに会って気分が明るくなった。元気が出たのか自分から少しだけ歩いた。しかし、入院前の6月とは隔世の感がある。快活だった明るい声は小さく沈み、歩みは著しく頼りない。そのように生気が失われた母に死の影を感じる。母の中で生きようとする目的意思が壊れたのかもしれない。
だが、私はそのような母を受け入れ、当たり前に思い始めていた。去年、母が腰痛のため歩けなくなった時もそうで、始めは混乱し落ち込んだがすぐに現状を受け入れてしまった。すぐに順応することは良い反面、それが母の元気をなくす原因にもなっている。
その解決策として母に目的意識を持って貰うことにして1月までのスケジュールを作った。
まず、近所の知り合いを訪ねる。自然公園から足を伸ばし西が丘の介護施設を見学。次は介護施設で入浴と食事の体験。母に計画を話すと表情が明くるくなった。やはり目標を持たせる効果はあるようだ。

今日は早速近所のAさんを訪ねた。母は玄関前でAさんと快活に雑談していた。その後、自然公園に着くと、日溜まりで母は大きな声で回数を数えながら簡単な体操をした。そして、昨日よりしっかりした足取りで歩いてくれた。これからも一進一退はあるだろうが、希望が見えた気がした。

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