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2006年10月 2日 (月)

赤紙仁王堂と惑星ソラリス  2003年7月18日

駒込病院に母を見舞った後、帰りは田端へ出た。
この道は南北線本駒込駅が開通するまでの病院への主ルートである。距離は約1㎞、前半は文京区内で落ち着いたたたずまいだが、北区の田端駅前商店街へ入るとうらぶれた感じに一変する。シャッターを降ろした店が多く人通りも少ない。
商店街が終わる辺り、田端駅への広大な切り通し手前左の脇道に赤紙仁王堂がある。
古いお堂が忽然と出現する様は劇的である。江戸時代に作られたお堂の前には3メートル程の阿吽の仁王石像がある。駒込病院へ通う見舞いの家族がこのお堂にお詣りするのだろう。仁王様は病気快癒を願う赤紙で赤い蓑虫のように覆われ、奇異で力強い。私も仁王堂で母の快癒を祈った。

田端から有楽町へ向かい、日比谷劇場で「ソラリス」を見た。
「ソラリス」はソヴィエト時代の故タルコフスキー監督の名作「惑星ソラリス」のリメイク版である。タルコフスキー版を知らない若者には新鮮で情感深い作品であるが、旧作を知っている私には物足りなかった。

場所は巨大な知的生命体の惑星ソラリスを観測している人工衛星。その中で不思議なことが次々と起こる。乗組員の記憶の中の人間が生身の形で現れるのである。主人公に対しては自殺した妻が現れ、彼を混乱させる。乗組員の記憶を具現化させたのは知的生命体のソラリスである。ソラリスは大きな母性であり、神であり、彼らを癒し救う・・・だが、その妻役の女優がゴツい男顔でどうしても私は受け入れがたかった。対して、旧作「惑星ソラリス」の妻役はとても良い。私はタルコフスキー版を絶対薦める。

劇場を出ると夕暮れであった。久しぶりに新富町の元電通マンT氏の事務所を訪ねた。事務所で最近購入した新型のマックで遊んだ後、T氏に門前仲町の寿司屋で御馳走になった。母の事で忙しい毎日が続いていたので、疲れた気持ちが安らいだ。

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