ドラネコ 2003年8月28日
昨夜、窓を開けて寝ていたら冷たい風に目覚めてしまった。しかし、日中は薄日が射して暑い。母の病院に着く頃は大汗をかいてしまった。
母は点滴をしていた。昨夜は39度の熱が出たようだ。解熱剤で熱は下がっていたが、元気がない。血液検査やレントゲンで原因を探している最中である。入院するまで、熱を出すことなどなかったので、気がかりである。
今の母を見ていると、2ヶ月前、元気に自然公園を歩いていたのが嘘のようだ。皮肉なことに入院してから立派な病人になってしまった。90歳はガンが無くても弱っていく歳だ。母はこれまで11回の手術に耐えてきたが、今回は不安である。
肝臓ガンは手術するかどうか決まっていない。その前に、一旦退院することになる。医療保険法が変わってから長期入院が難しくなった。日本の病院のベット数は欧米の2倍と多すぎるので、その是正のためらしい。姥捨て山のように老人を入院させてベット数が増えた訳だが、これからは家庭介護に比重は移る。私はそれが本来の介護の姿だと思っている。
赤羽駅からの帰り道、顔見知りのネコが駐車場に寝ていた。近くの食品店の今年大人になったばかりの白茶キジのドラネコである。しゃがんで頭を撫でるとニャーとないた。犬猫にかぎらず、動物に触れると心和む。
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