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2006年10月 4日 (水)

白菊会会員- 献体     2003年8月3日

うだるような暑さである。この暑さは思考力を鈍くさせて悩みを忘れさせてくれる。この分では、秋、涼しくなって頭が冴えて来たら、悩みを思い出して慌てることだろう。

母が手作りした「お雪さん」と名付けた人形がある。母は季節の折々に衣替えをさせて可愛がっている。母の部屋を片づけていたら、お雪さんの衣替えがまだだった。
着替えは私でも出来るが、母のリハビリのために、浴衣に襦袢を添えて病院へ連れていった。しかし、お雪さんが着ていたのは絽の夏服だと母に笑われた。母は入院前に衣替えさせていたようだ。しかし、母は楽しそうに浴衣に着替えさせた。病室で厭な事があったようで、お雪さんに触れていると、気持ちが和んだようだ。

厭な事とは同室の患者の言葉だった。母は日医大の献体の団体白菊会の古くからの会員である。死んだら献体して医学の発展に寄与したいと考えている。そのことを同室の患者に話したら、彼女はゴミのように粗末に扱われるから止めたがよいと話した。彼女は70代の善良な老人であるが、献体には偏見を持っているようだ。

医師の中にも献体は止めるように言う者がいる。確かに献体について厭な噂を聞くが、総てそうだとは考えたくない。そんなことを母に話すと、
「世の中には馬鹿な医者の卵もいれば、真面目な人もいる。100人に一人でも真面目に研究したい人がいれば、それで良いじゃない。」と母は言った。母は肉体は死ねばただの物だから、それが切り刻まれようと、焼かれようと、どうでも良いと考えているようだ。本当は、噂を気にするのは当の本人ではなく、家族の私たちかもしれない。

昨夜は花火大会だった。絵を夢中で描いていたので音だけ聞いていた。江戸時代の花火の通は見上げないで音だけを聴いて楽しんだそうだ。私も通にあやかろうと思う。

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