神経ブロック 2003年9月12日
今日も暑い。車椅子を押して自然公園まで行くと汗が流れて目にしみた。
入院直前の6月末は涼しかったので、暑い中で車椅子を押すのは初めての経験である。厳冬期でも車椅子を押すと汗ばんでいたのだから炎天下で暑いのは当然のことだ。
午後、家庭医のK医師に往診してもらった。病状を聞かれたので母の現状を詳細を話すとK医師は暗い顔をした。駒込病院ではガンは普通の病気で、特別には見られていないが、家庭医には重篤な病気に見えるのだろう。
母の明るい顔を見ていると幻惑されてしまう。しかし、事態は軽くはない。願うのは、最期まで今のように元気でいてくれることだ。無理な願いと思っているが。
翌日、母の腰痛がぶりかえした。駒込病院でも神経ブロックの麻酔をしていたが、母は手抜きだったと言う。やはり、競争原理が働く開業医の方がサービスが行き届いている。重大でなければ、大病院での治療は止めたがよい。
新河岸川向こうの北赤羽整形に朝一番に連れていくと満員の盛況だった。去年11月、開業したばかりの頃、ガラガラに空いていたのが嘘のようである。私は一旦帰宅して、治療が終わる頃に迎えに行った。
帰り道、新河岸川を鋼材を満載したダルマ船が重そうに下って行った。その後に大きな波が幾重にも護岸にうち寄せる。護岸を打つ波音は海育ちの私には懐かしい。運河の護岸に幅5メートル程の緑地がある。大水の都度浸水するので肥沃になり草の伸びが良い。河川事務所は定期的に草刈りをするが、半月足らずですぐに生えそろう。今は葦が伸びて穂を出している。朝からむせ返るように暑いが、葦の穂を揺らす川風が心地良い。
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