リハビリ公園の人生縮図 2004年1月6日
ようやく母は少しだけ元気になった。しかし、入院前の去年6月の画像を開いてみると、今とは別人のように元気である。変わることなく人生を全うできれば良いのだが、家族はその変化の早さに戸惑ってしまう。
赤羽自然観察公園で母に体操をさせていると、顔見知りの中年女性が話しかけてきた。
彼女とは1年近く挨拶を交わしているが名前は知らない。彼女は母の体の具合を心配してくれた後、どちらの出身かと聞いた。母が久留米だと答えると、嬉しそうに自分は長崎だと言った。なんとなく私も彼女は九州出身ではないかと思っていた。何故か、母に出身地を聞く人は九州出身が多い。母に南国の雰囲気を感じるのかもしれない。
私達の会話を、傍らで知らない別の中年女性が聞いていた。その人は我慢できなくなり、唐突に自分は左目に網膜剥離を起こして今は殆ど見えないと話し始めた。その人は、眼科にかかっていたが左右とも1,2と視力も良く症状は何も無かったのに、突然網膜剥離と宣告された。それからすぐ帝京大の眼科に回されて治療を受けた。と堰を切ったように話し始めた。先の長崎出身の女性が目が悪くなった経緯を丁寧に聞いてあげると、その人は更に身の上を話し始めた。私達も聞いてあげたかったが、先を急ぐのでその場を辞した。
この公園に来る人の大半は何か問題を抱えている。ここはリハビリ公園でもある。
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