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2006年10月24日 (火)

悲劇と喜劇は紙一重、笑いは大切なもの    2004年2月22日

母の体調は日替わりで上下する。
夜9時、憂鬱な気持ちを晴らそうと玄関を開けると、灰色の雲が猛スピードで北東方向へ流れていた。雲間に星空が見えているのに、時折、大きな雨粒が13階の通路に打ち付ける。風は強いが寒くはない。風の中に春の命の芽吹きを感じる。自然は人間に関係なく、きちんと季節を変化させているようだ。そんなささやかな事に感動し、いつの間にか心が晴れた。

昔、新人の芸人さんに頼まれて、簡単なお笑いの脚本を書いていたことがある。
定番のストーリーで、深刻な悲劇をちょっと変にずらす構成である。たとえば、恋人に振られた上、ガン宣告を受けて悲嘆にくれている若者を主人公にする。その後、若者は恋人に同情されて復縁できるのだが、実はガン宣告は誤診で、嘘をつき始める辺りから喜劇に変わる。 
悲劇と喜劇は紙一重である。それは実に巧妙な人生の差配で、悲嘆は笑いにすり替える事で生き抜く力に変わる。笑いは今の母や私に一番大切なものだと思っている。実際に笑いは免疫力を強化して、末期ガンを克服した例もある。

今日、赤羽自然観察公園で土筆を見つけた。地面から1㎝程頭を出していただけだが、母はとても喜んでいた。母のガン手術後、母は土筆を見ることはないと思っていたので、とても嬉しかった。人の予測等、良くも悪くも外れるものだ。

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