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2006年10月27日 (金)

乾いた強風は好きになれない   2004年3月10日

仕事が決まって、当面の悩みは消えたが、何か大切なものを見逃しているようでならない。
この気分はデートに似ている。来るか来ないか、不安な気分で待ち合わせ場所へ行く。約束の時間に彼女はやってくる。とても嬉しいのだが、しばらくすると物足りなくなってくる。期待したほど楽しくないのである。もっとも、私は不毛な恋愛ばかり続けていたのでそんな気分になったのかもしれないが・・・
最近は自然の中を散歩している時が一番楽しい。
今日は暖かく、辛夷の花が一斉に開き始めた。柳は芽吹き、細い枝がそよ風にサラサラと揺れている。このありきたりの春景色に、私はこの上なく満足している。

3月11日

猛烈な春の嵐の砂埃で風景が霞んで見えた。変になま暖かいのが気持ち悪い。今日は花粉よけの防護眼鏡かけて出た。公園管理事務所の人が帽子を飛ばされて無くしてしまったとぼやいていた。
赤羽自然観察公園の石垣の間に今年初めてメスの青蜥蜴を見つけた。眠そうな顔を石の間から出しているのが可愛い。柳の新芽が出て、薄緑色を刷毛で引いたように見える。砂埃の強風さえなければのどかな風景だが、体が揺れるほどの強風は落ち着かない。

散歩の行き帰りに救急車に3度も出会った。父が死んだ時もこのような強風の晴天だった。葬儀屋の人が「晴れて風の強い日は葬式が多いんです。」と言っていたのを思い出す。その所為か、どうしても乾いた強風は好きになれない。満開したばかりの辛夷も早く散りそうだ。

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