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2006年10月30日 (月)

仕事が終わった後  2004年4月4日

久しぶりに仕事で徹夜を続けた。今は眠い。いつものことだが絵を納品するとどっと喪失感が襲ってくる。それは達成感にはほど遠い。

絵描き以前、43歳まで彫金をして暮らしていた。
仕事が終わると気分が晴れ晴れとして、遊びの計画をたて女の子に電話をした。
しかし今は、古い曲を聴いたりする。今日はエディット・ピアフをかけた。俗っぽいと笑われそうだが「愛の賛歌」は心に染み入る。聴きながら、ピアフは不幸な人生であったが、唄っている時は幸せだったのではと思った。彼女の仕事も私の仕事も、熱中している時が楽しく、終われば空虚さしか残らない。

昔は、音楽はブライアン・イーノ等の当時先端の曲を聴いていると人に話していたが、歳を取ると気取りがなくなる。古い歌謡曲は昔の情景が蘇りとても良い。これは歳を取って初めて分かる感覚だ。CDはDVDプレイヤーで聴く。繋いだステレオセットは25年前に買ったものだ。この手の機械は古くなっても性能の衰えは小さい。

深夜、母が気分が悪くなり嘔吐した。日中は元気だが、見えないところでガンが進行しているのかもしれない。
汚れ物を片づけ終えてから、床に入り、正調「五木の子守歌」を聴いた。この曲を聴いていると、昔の九州国見岳登山を思い出す。もう40年以上前のことだ。熊本県の五木地方を通って、烏帽子岳から国見岳へ上り、宮崎の椎葉方面へ下山した。霧の中、国見シャクナゲが満開で夢のように美しかった。

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