野生の果実は、衰えた生命を元気づける。 2004年5月21日
小倉優子のロッテ雪見大福CM撮影風景を放映していたが、あれは大雨の中、ビニールで雨を遮り、人工の太陽光の照明で撮影したものである。小倉優子の浴衣の裾がめくれるのは、ADが大扇風機であおったものだ。実写を見ると、肌寒い雨の中とは思えず、暑い夏のイメージをリアルに感じる。まさしく虚像である。
--注, 2004年度の日記で、現在、そのCMは放映なし。
テレビの虚像に対し、実像の今日は、例年になく早く訪れた台風一過の素晴らしい好天。
赤羽自然観察公園では桑の実が熟している。濃紫にじ熟した実は甘く実に美味い。深紅のルビー細工のようなニガイチゴも熟した。これは黄色のモミジイチゴほどの甘みはないが、香りが濃厚で、口に含むと子どもの頃を思い出す。小学校の裏山の沢筋にニガイチゴの群落があり、枝のトゲで擦り傷を作りながら夢中で頬張った。
グミの木の下で老人達が熟れている実を探していた。田舎で育った者にはグミは魅力的な野性の果実だ。食べ比べれると、グミよりイチゴや桑の実の方断然美味いのだが、何故かグミは人気がある。私は母の杖を使って、高い枝に熟していている実を引き寄せて採った。久しぶりに味わったグミは、皮は渋かったが、果汁は香り高く口中に広がった甘酸っぱさに幸せになった。
夜遅くまで仕事をしているので、朝の散歩は眠い。自然公園へ着く頃まで眠くて気だるい。しかし、イチゴや桑の実を口にすると、不思議と目が覚めて元気が出る。これは、狩猟採集をしていた古代の血が蘇るからかもしれない。肝臓ガンを抱えて疲れやすい母も、自然の果実を口にすると元気が出る。味や大きさで比較すると、圧倒的に栽培種の方が優れているのに、不思議である。
最近、公園でドクダミの葉を1枚だけ摘んで持ち帰る。母は鼻詰まりに効くと半分に切って丸めて両方の鼻の穴に差し込む。この姿は可笑しいが、効果があると母は言っている。
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