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2006年11月21日 (火)

うまく老いることは本当に難しい。2004年8月16日

毎朝、玄関前に蝉が寝ている。本当に羽を下にして寝ている。指先でつつき生きているのを確認して、空中へ放ると目が覚めたように飛んで行く。この姿には自由を感じる。新河岸川の上空へ小さく飛んでいく蝉を、毎朝、ボーっと眺めている。

昨日の雨に濡れた赤羽自然観察公園は秋の気配がしたが、今日は猛暑。しかし、暑さに慣れて来たのか汗はさほどかかない。このまま秋へ移行して欲しいが、まだ、暑さは粘ることだろう。

テレビニュースで沢登りを写していた。沢登りには今も草鞋を使うようだ。水苔で滑りやすい岩でも、不思議なことに草鞋は滑らない。今はハイテクでもっと適切な素材が開発されていると思っていたが、今も使われていることに驚いた。
私が沢登りをしている頃は自分で草鞋を作っていた。農家で分けて貰った藁を砧で叩いて縄をにない、足の指を利用して縄を張り藁を織り込むのである。ただ藁草履は耐久性が無く、1回の沢登りに3,4足は持って行った。だから、沢登りの登山者はリュックに草鞋を幾つも下げていた。

赤羽自然観察公園で知り合った人から電話があった。ご主人の脳梗塞のリハビリのため公園に来ていた老夫婦だが、ご主人が熱中症で倒れ入院したようだ。自宅は冷房が効いているのに熱中症である。多分、猛暑を敬遠して外出を避けていた為、体が気温の変動に対応できなくなったのだろう。

年を取ると、毎日少し辛さを感じる程度に体を使わないと体力は低下する。もし、体が楽な生活をしていると、確実に体力は弱って行く。だから私は、母がほんの少し疲れるくらいに散歩させている。このかねあいはとても難しいので、他人には薦められない。ほんの少しでもやり過ぎると、とりかえしがつかなくなる。うまく老いることは本当に難しい。

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