「アボンリーヘの道」と公園の野生の果実 2004年5月4日
NHK教育の深夜放送ドラマ「アボンリーヘの道」を欠かさず録画して見ている。母も大フアンで、老人がドラマを見るのは頭のリハビリにもなる。
番組は「赤毛のアン」の作者ルーシー・モード・モンゴメリーが少女時代を過ごしたプリンス・エドワード島のキャベンディッシュをモデルにして書いた自伝的長編TVドラマである。
作品はカナダで新たに脚本を起こして制作された。「大草原の小さな家」に少し似ているが、我々日本人には「アボンリーヘの道」の方が風景も気質も共通する部分が多い。
アボンリーは架空の町で実在はしない。背景のプリンス・エドワード島の風景が人気があるが、私は更に彼らの家族関係に惹かれる。昔、日本にもそれに似た頑固で律儀な家族関係があったからかもしれない。
午後から暴風雨と予報していたのに雨は降る気配がない。強風の中、赤羽自然観察公園へ母の車椅子を押して出かけた。公園に人影はなかったが、帰る頃には出控えていた子ども達が続々と遊びに来てザリガニ捕りに興じていた。
公園ではウグイスカグラとモミジイチゴが熟して食べ頃である。
去年と比べると共に甘く味がよい。野性のものを口にすると体に力が蘇ると母は喜ぶ。思えば、今の生活では海産物を除き、野菜も穀類も果物も野性のものを口にすることはない。野生には栽培種にはない特別な効能がありそうな気がする。公園の野生を味わっていると「アボンリーヘの道」の生活と何となく重なる。
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