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2006年11月24日 (金)

ドメスティックバイオレンス  2004年9月6日

作品展案内が旧知の女性から届いた。彼女は結婚して二児をもうけている。母の介護があるので行けないと電話を入れたら、何か話したい様子である。水を向けると「実はドメスティックで・・・」と堰を切ったように話し始めた。
彼女の夫は日頃は大変温厚だが、突然豹変して、骨折する程の暴力を振るう。彼女は弁護士家庭で平和に育った人で、バイオレンスとは無縁である。彼女は「こんなことは貴方には到底理解できないでしょう。」と言った。

私の周辺にも多彩なドメスティックバイオレンスがあった。
若い頃、知り合いに頼まれてアパートの管理をしていた。管理は楽しいこともあれば、大変なこともある。入居者の妙齢の女性から迫られるのが楽しい方で、大変なことはドメスティックだった。
亭主が大変な暴力亭主の若い夫婦者がいた。夜中、他の店子に呼び出され、何度仲裁したかわからない。しかし、この家庭はいつのまにか暴力が逆転してしまった。妻が突然包丁を振り回して抵抗し始めたのである。この喧嘩の仲裁は危険極まりなく、椅子を使って必死な思いで止めた。そしてある日、ついに夫は刺されてしまった。すぐに救急車と警察を呼んだが、傷は浅く、夫婦間の事故で片付けられた。

こうなったら夫婦に部屋を出てもらう他ないと思っていたら、数日後、夫婦者は家財を残して夜逃げしてしまった。その後処理は大変だった。部屋のあちこちに固まっている血を消毒してふき取り、畳替えをして他の入居者を入れた。
だが、次の入居者は暴走族で、部屋を溜まり場にし夜中大騒ぎするのに閉口した。それで管理は辞めた。

横道にそれたが、
先の人妻に夫を精神科に診せたのかと聞いた。しかし、それはしていない。それならば離婚を薦めると二人の娘が大きくなるまでは我慢すると言う。弁護士の親に相談したらと言うと、まつたく頼りにならないようだ。
次々と思いつくまま助言するが、彼女は否定するばかりなので
「ドメスチックと共に生きるのも悪くないな。」と言うと猛烈に反発されてしまった。
この種の話は、相手が冷静さを欠いているので難しい。
「冷静に自分の置かれた状況を判断した方がいい」と言って電話を切った。人の家庭へは介入しないことにしているが、相談されるとつい応じてしまう。悪い癖である。

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