巨大地震災害は人災。2005年2月26日
今朝から東京の直下型地震の確率と被害予想を大きく報道していた。
これは40年前から幾度も予測されていたことだが、その間に行政がやったことは食料の保管庫と僅かな給水設備を作ったくらいだ。
112兆円と国家予算を遙かに越える被害が予測されているにもかかわらず、国が本気で対策を取るとは考えにくい。政治家は自分の利益に繋がらない政策はやりたがらないし、地方議員は東京で震災が起きたら、出身地の本宅へ戻ればいいくらいにしか考えていない。多分、対策を先送りにしている内に、ある日どかんと来るのだろう。
その巨大地震の確率を分かり易く言うと、45の玉の中に当たり玉を1個を入れたガラポンを毎年1回まわして、当たりが出た年が地震の年と考えればよい。今年起きることもあれば、45年後に起こることもある。確実なのは45年以内に確実に起こることだ。
私としては、地震は母が死んだ後に来て欲しいと切に願っている。仮設テントの寒い中でだけは母を死なせたくはない。
考えてみると、天災は人が作ったものだ。
縄文時代頃までの竪穴式住居なら大地震でも倒れないし、精々、落石で怪我人がでるくらいだ。仮に倒れたとしても、ちょっとぼやきながら皆で起こせばすむ。
そんなことを考えながら暗澹と赤羽自然観察公園を散歩していたら、小鳥の小母さんがカワセミを夢中で探していた。彼女は小鳥が大好きな人で本名は知らない。先日、ボランティアが自然林の手入れをした後、カワセミがいなくなって彼女は心配していた。しかし、今日、やっと戻ってくれたようだ。
私はいつもの平和な気分に戻りホッとした。薄日の射すケヤキの梢には沢山のスズメとヒヨドリが並んで楽しそうに騒いでいた。昨日の雪で、郊外から更に沢山の小鳥たちが園内に避難して来て、色々な野鳥が飛び交っていた。
散歩から帰ると、2軒先の韓国から来ているTさん一家が引っ越しを始めていた。環状8号線向こうの公団へ移るらしい。この階唯一の子どものいる家庭だったので、これから寂しくなりそうだ。隣家のモモちゃんも高齢で元気がないし、平穏無事でいることは難しい。
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