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2006年12月15日 (金)

早春の林をカワセミが飛び去って行った。2005年2月6日

赤羽自然観察公園で久しぶりにカワセミを見た。
湧水池を見下ろす岩の上に、宝石のようなブルーが日射しに輝いていた。カワセミは水面を暫く見つめていたが、餌にする魚影がないのを知ると、下流の溜め池へ飛び去った。枯れた木々の間を飛び去る、鮮やかなブルーの光跡が眼裏に残った。

今日は風が強く、公園の人出は少ない。しかし、いつもの休憩場所の日溜まりは回りの灌木や枯れススキが風よけになって暖かい。母がお茶を飲んでいる間、地面にドッカとこしをおろし、暖かい日射しを味わう。冬の陽光は、どんな暖房器具より心地良く優しい。日射しに包まれて風の音を聞いていると、厭なことを総て忘れてしまう。

帰りは溜め池の道を通って、カワセミを探したが見つからなかった。
池縁のネコ柳の幹の紅色が一層濃くなった。鞘が取れた銀色の艶々した子猫のような花芽が可愛い。もう、直ぐ其処まで春が来ている。
緑道公園の梅は既に散り始め、沈丁花の蕾は今にもはじけそうに膨らんでいた。昔は夏の短さを侘びしく思っていたが、近年は逆転して、冬の短さを嘆くようになった。春は素晴らしいが、冬枯れの風景も捨てがたい。私は寒いのはまったく苦にならないが、夏の日射しは苦手である。もしかすると私は北方系なのかもしれない。

午後、仕事の打ち合わせで池袋に出た。
駅は土曜の所為で待ち合わせが多い。デートの待ち合わせの若い人を見ていると楽しい。地下鉄の路線図を見ている女性数人は上京したてのようだ。
若者達は、昔のような、いかにもこれからデートをします、と言った服装は殆どいない。
我々の頃のデートは、着慣れない背広を着てネクタイを締めてぎこちなかった。休日の朝、嬉しさをかみ殺しながら駅へ急いでいると
「よーっ、おにいちゃん、めかしこんでデートかい。」と八百屋の親父にひやかされた。今となると、あの気恥ずかしい気分が懐かしい。
最近は母の介護の忙しさもあって、デートとはご無沙汰になったが、たまにその機会があっても、あの初々しさとは無縁になった。

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