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2006年12月29日 (金)

過去は嫌いである。2005年3月26日

寒い強風にも負けず、辛夷が一斉に開き始めた。
緑道公園の桜広場では舞台を設え、桜祭りの最中。しかし、まだ1輪も開花せず、観客がいない舞台の日溜まりで野良猫が大あくびしていた。祭りへの来客はなく、町内会の出店は売り子ばかりで寂しい。

赤羽自然観察公園では石垣に蜥蜴たちがのんびり日向ぼっこをしていた。日曜の今日は子どもが多く、蜥蜴にとっては厄日になりそうだ。

遊歩道脇に出ていたツクシを少し摘んで帰り、甘辛く煮付け卵とじにした。昼食はそれと新タケノコと新豌豆の味噌汁、天然ブリの塩焼きを食べた。昼食を摂っていると姉がイチゴを持って来たので、食後、皆で食べた。

午後、昨夜寝つけなくて飲んだレンドルミンがまだ残っていて、すっきりしない。仕事をしかけては止め、ぐずぐずしている内に夕飯が過ぎ夜になってしまった。
傍らのテレビの12チャンネルで「東京、懐かしい場所30選」をやっていた。
今回は渋谷港区界隈で、私も遊びに行っていたので、よく知っている。しかし、渋谷界隈はどれも軽薄で厭な記憶ばかりだ。私には京浜東北線沿線の鎌倉、横浜、銀座、上野、の方が良い思い出がある。過去のことをよく思い出すのは年のせいかもしれない。思い出しても、若い頃に戻りたいとはまったく思わない。

先日見た「青春の門」で、伊吹信介が訪ねてきた織江と食堂で会うシーンがあった。織江は持参したおはぎを信介にすすめる。信介は拒否するが、気を取り直し食べ始める。何でもないシーンだが、私は突然、40年前の上京して直ぐの、新宿での喫茶店の出来事を思い出した。
私は始めてのデートで、相手の女がバックから取り出した菓子を私にすすめた。食べ始めると店員が飛んできて「お客さん、持ち込み禁止ですから・・・」と注意した。今でも、店員の馬鹿にした視線をはっきり覚えている。その時、私は正真正銘の田舎者だったので、顔から火がでるほど恥ずかしかった。

過去を思い出す都度、そのような厭な事が次々と蘇る。年を取って良いことは、私の過去を知っている者の殆どが死んだりもうろくジジイになってしまったことだ。

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