春の雪とねじれた心 2005年3月4日
朝から積雪。雪景色が眺めたいので母の車椅子を押して散歩に出た。木々の枝が雪に包まれて美しい。御諏訪神社脇の急坂は滑らないようにジグザグに登った。後は難しい場所はない。母は雪景色が北国へ行ったみたいで美しいと喜んでいた。写真に撮って7枚を写真日記に掲載した。
3月7日
久しぶりの暖かい日射し。赤羽自然観察公園の日溜まりで老人が相馬馬追歌を尺八で吹いていた。音色が自然にマッチして心地よい。
昨夜は、T君が夕飯を奢ると言うので、池袋へ出かけた。
途中、埼京線十条駅で着飾った娘母3人連れが花束を持って乗車してきた。朝鮮学校の卒業式のようだ。目の前に2人分の空席がある。座っていた若い女性が気を利かせ、他へ移った。しかし母娘は女性を無視して、席につくと直ぐに卒業アルバムを開いてお喋りを始めた。無視された女性はムッとして彼女達を見ていた。
友人知人に在日の人が沢山居るが、彼等は皆礼儀正しい。しかし、日本敵視の民族教育を徹底された彼らは礼儀を無視する傾向がある。
その光景を見ながら、昔、列車事故で死んだ甥のことを思いだした。
甥は軽いナルコレプシーがあり突然眠る癖がある。その甥が大宮に開店した知人の飲み屋へお祝いに行った。その帰り、酔った甥は大宮駅のホームで友人達へ「お先へ」と言い残して、徐行して過ぎる上り貨物列車に飛びついた。そして、大宮を出て直ぐに、列車から落ちて即死した。甥は突然強い眠気に襲われて落ちたのだと私は推測している。
それから暫くして、甥の法事の日、私は喪服を着て上野寛永寺へ向かった。
くしくもその日、金日成の追悼慰霊祭が各地で行われていた。赤羽駅で京浜東北線へ乗車すると、喪服の若者の一団が先に乗っていた。彼等は一斉に暖かい視線で私を見た。多分、同胞と思ったのだろう。しかし、慰霊祭会場のある東十条で下車しない私に、彼等は怪訝な視線を残して下車して行った。
池袋で、T君と和風料理店を見つけた。同じ系列の銀座店はとても良心的だったので入った。刺身の盛り合わせを頼むと、大きな船盛りに干からびかけた薄っぺらな刺身が2枚づつ4種乗っかって出てきた。これで1500円とは暴利である。酒についてきたお通しは鉢の底にしょっぱいモヤシの炒め物が親指頭くらいほど。その酷い料理の店に、次々と客が入って繁盛している。世の中どうなっているのか、不思議になった。
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