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2006年12月 8日 (金)

思い出を捨てる  2004年12月14日

母の散歩の後大掃除をした。
日頃は目に付いたゴミだけをほうきとチリ取りで片づけているだけだ。今日は母がいつも座っている椅子の回りを念入りに掃除した。無数のビーズ玉に指ぬきが3本にまち針と手芸の道具や材料が落ちていた。片づけながら、母が逝った後のことを考えた。

以前、飼いネコをなくした時、暫くの間、掃除をするとネコの毛が見つかりそのネコのことを思い出した。
女と別れた時は、掃除する都度、女のヘアピンや小物が出てきて思い出した。
母が逝った後はあちこちでビーズ玉を見つけて思い出すことだろう。

女性は一人になっても強いと言われている。それは性差によるものではなく、家事をするからだ。掃除をしながら去った者が残した品を見つけ、ゴミ箱に捨てる。その行為で少しずつ亡くしたことを解決しているのかもしれない。
私は仕事で疲れると台所に立ち料理をしたり掃除をしたりする。この行為はとても気持を和ませてくれる。

人は一人で死ぬものだ。必ず訪れる孤独をどのような姿勢で受け入れるかで、人生は楽しくも虚しくもなる。
最近、母の世話はマニュアル化が進み素早く意識せず済ませるようになった。
だから、今日のように自分の時間が余ると贅沢な気分になる。人生は失うだけでなく得るものも多いようだ。

今、洗濯ものを干し終えたが、天気がすっきりしない。寝間着を全部洗ってしまったので、夕刻までに乾いて欲しい。

部屋の隅にゴミが落ちていたので拾おうとするとピョンと逃げた。小さな蠅取りクモだ。最近、小さな命に惹かれる。小さな蠅取りクモを眺めていると生命はいいなと思ってしまう。

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