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2006年12月 9日 (土)

サンキライのクリスマスリース   2004年12月23日

年の瀬である。花屋にサンキライのクリスマスリースを売っていた。欲しいが値段が高いのでやめた。
この赤い実は冬の野山で見ると童話の1シーンのように可愛い。この根は昔は梅毒の薬にしたらしい。西日本では五月の節句に、この丸い葉で餅を夾んだものを作った。柏餅と違い独特の甘い香りがして好物だった。南九州ではサンキライではなくガメノハと呼んでいた。何故かは分からないが、形が亀に似ているからかもしれない。

子どもの頃はクリスマス、大晦日、正月と続くこの時期は、一年で一番楽しかった。
しかし今は、慌ただしいだけで嫌いである。テレビ番組もバラエティばかりで面白くない。
そんな街のせわしなさに反していつもの散歩道は静かである。緑道公園から赤羽自然観察公園へと、人声も車の音もなく風の音だけが聞こえる。

去年の今頃は、母は肝臓ガン手術から退院したばかりで弱っていた。大好きなテレビ番組を前にしても、椅子に座ったままいつも居眠りしていた。
私が話しかけても反応が弱く、このまま死に向かうだけかと虚しさを覚えた。そんな母も自然公園へ連れていくと、不思議に意識がはっきりして自分から歩いた。
今、その頃のことを母に話しても何も覚えていない。惚けは死の意識も薄れさせるようだ。

自然公園でスズメに餌を蒔くのが習慣になっているが、最近、鳩が集団で押し寄せてスズメを追い払ってしまう。鳩がいない間を狙って与えても、遠くで餌の気配を察して、次々と飛来する。まるでヒチコックの「鳥」の一シーンのようなすさまじさである。それで、最近は餌を蒔くのを止めた。
それでも鳩達は私達を見つけて飛んでくる。しかし、餌は与えない。それで苛立った鳩達に今日は糞をかけられてしまった。幸い、命中したのは私の背負っていたリュックで、持っていたトイレクリックルで落とした。

トイレクリックルはの母の散歩の必需品である。車椅子用のトイレを使う時、ドアのノブ、補助手摺り、便座と丹念に拭いて消毒する。車椅子用は使う人が手足が不自由の所為もあり、汚れていることが多い。
母の散歩には事前に車椅子用トイレの位置確認が必要である。幸い赤羽周辺のスーパーや公園には必ず完備しているので助かる。

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