カモメが餌をねだる大晦日 2004年12月31日
今日も雪の予報が出ているので、朝早めに散歩に出た。
重い曇り空だが、冷たい清浄な風が喉に心地よい。年を重ねるに従い、風の音に惹かれる。風の音は、いつもすぐそばにあったのに、若い頃は気にしていなかった。
風の音は去年描いた絵本の題名で、以下が概略の散文である
・・・思い返すと 美しいものの 傍には いつも 風の音があった 家族と 過ごした 裏庭 木陰での 午睡 空を行く 雲を 見上げていた 雨上がり 旅先の 雪景色 いつも 傍らに 風の音が あった・・・
絵本は残念ながら未だ出版に成功していない。
暮れのせいか、散歩道の人通りは更に少ない。
帰路、生協に寄って卵とトロロコブを買った。帰宅して卵は温泉卵にした。おせちは作らないことにしていたが、母がガメ煮だけはと言うので、お昼前に手早く仕込んでとろ火にかけた。材料は少なく心がけていたが、材料の種類が多いので、結局大鍋一杯になった。
午後2時辺りから雪は本降りになった。玄関を開け外の雪景色を眺めていると、カモメ達がやって来た。お腹を空かせているらしく、巧みに川風を利用して手の届きそうな空中で私を見ている。降りしきる雪の中、可憐な目で見られていると何か餌をやりたくなる。しかし、地上13階で餌をまけば苦情が来る。心を鬼にして暖かい部屋へ戻った。
夜には雨になるらしい。雪景色は好きだが、車椅子を押すことを考えると、早く雨に溶けて流れて欲しい。
絵を描き始めていると、版画家の菊池氏から電話。彼は1月早々、郷里の函館で作品展が控えている。いずこもこの世界は厳しい。互いに何とか生き残ろう、と言ったことを話した。
夕飯に蕎麦を加えることにする。いつもなら除夜の鐘を聞きながら啜るのだが、今年から、折々の行事は気の向くままにすることにした。
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