術後ヘルニア 2005年2月20日
低くたれ込めた雲の下に、雪の奥秩父から奥日光の山塊が見えた。雨に洗われた風に春の気配を感じる。今日の散歩は爽やかで楽しい。
赤羽自然観察公園へ行くとスズメ達が足元に舞い降りて餌をねだった。しかし、傍で様子を見ている鳩達に横取りされそうだ。気がつかないふりをして離れ、鳩達に見えない死角で餌をまくと追って来たスズメ達はプチプチと粟やヒエをついばみ始めた。
母は九州の兄へ毎日葉書を書く。兄も毎日返事をよこす。母も兄も惚け防止の為である。最近は母の葉書をインクジェット紙に変えて、母の様子や散歩コースの写真を入れることにした。昨日は雨合羽を被った母を撮って葉書に入れた。兄も写真を楽しみにしている。昔は兄は色々頼りになったが、今はすっかり老人になり、何の頼りにもならない。しかし、いるだけでも兄は良いものである。
母が元気になってほっとしている。しかし、平穏ではない。
昨日は、以前、術後ヘルニアの治療の為に入れてあったメッシュの位置が変わったと母が訴えた。母はメッシュが外れているのではと心配している。メッシュは体の組織に癒着して一体化しているので外れることは考えられない。もしかすると回りの組織と一緒に位置が変わったのかもしれない。明日でも外科へ連れていこうかと思っていたら、今朝、気にし過ぎかもしれないから必要はないと言う。僅かでも違和感があったらすぐに知らせるように言って明日の病院行きは止めることにした。
高齢者の医療はいつも判断に苦しむ。もし今回、母にヘルニアが再発していても措置は控える。術後の安静期間にそのまま寝たっきりになりかねないからだ。命に重大な影響がなければそのまま放置する方が良い。
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