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2007年1月 7日 (日)

羽の折れたカラス  2005年5月21日

自然公園の入り口に広場がある。
傍らにクワの巨木が大きく枝を広げ、風が抜け、気持の良い場所である。その広場中央の東屋にはいつも老人がたむろしている。
自然公園へ着くと、一人で休んでいた老人が自然公園から出てきた30代の夫婦に「今日は暑いね」と声をかけていた。夫婦者は、無言で老人を一瞥した。老人は聞き取れなかったと思ったのか、同じ言葉を繰り返した。しかし、夫婦者は無視して過ぎ去った。
私達はいつものように老人に挨拶した。老人は嬉しそうに「今日は暑くなりそうだね」と同じことを言った。

公園内で、すぐに先程の若い夫婦者に追いついた。追い抜く時、「変な年寄り」と二人が話しているのが聞こえた。世代間の断絶が話題になるが、これがそうなのかと思った。

ヒヨドリの雛の巣立ちの季節で、公園の手摺りには丸く膨らんだ雛が数羽とまっていた。まだ警戒心が無く、私達が近づいても逃げない。それでは危険なので、ちょっと追い払う仕草をすると、不器用に飛んで奥のクヌギにとまった。幼い動物は無性に可愛い。一説では、幼獣の可愛さは外敵から身を守る唯一の手段であるようだ。

緑道公園の墓地近くに羽の折れたカラスが冬から住み着いている。近所の人が哀れに思い餌をやっているようで、まだ元気である。その近くのお婆さんは「あら、カラスさんは元気だったのね」と声をかける。カラスは目をクルクルさせて小さく鳴く。この関係を見るとホッとする。

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