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2007年1月21日 (日)

夏の終わりに鐘の音。2005年8月29日

今日は爽やかに快晴。湿度が低く日射しは強いのに殆ど汗はかかない。
例年、8月末になると緑は色褪せ、青空も靄に霞んで残暑に気が滅入った。しかし、今年の夏の終わりは本当に美しい。青空も田舎の空のように透明感がある。昔は今頃になるときまって上越あたりの山へ出かけた。母の世話がある今はそれはできないが、今日はその頃の山の記憶が蘇るような美しい日だった。

自然公園にいつもの老人達の姿はなく、ひっそりとしていた。老人達は猛暑の疲れが出たのかもしれない。母は猛暑の間は涼しい桜並木の緑陰を歩くことにしていたが、先日からいつもの日射しが照りつける歩道を歩き始めた。今日も、母は杖に付けた鐘を鳴らしながら、私の前をゆっくりと歩いて行く。この鐘の音は巡礼の鐘の音に似て、涼やかで心地良い。母の後ろ姿は、また一段と円く小さくなった。この後ろ姿の記憶は、母が逝った後も長く心に残りそうだ。

いつもの椎の大木の下に母と休んだ。その緑陰にはいつも涼しい風が吹いていて、5分程休むと汗が引いてしまう。傍らのグラウンドでは野外炊爨に来た高校生の男女が楽しそうにボール遊びをしていた。若者達をぼんやり眺めながら、遠い昔を思い出した。もう、そのように遊びに夢中になることは無い。

今日は夏雲が美しいので沢山写真を撮った。雲は私の作品の重要なモチーフなのでPC内に大量にファイルしてある。昔は銀塩フイルムで撮り、紙焼きして分類し大きな段ボール5箱程に保存していた。数千枚の写真の山から、目的の画像を探すのは本当に大変な作業で、結局殆ど役に立たなかった。加えてフイルム、現像、紙焼きと月に2,3万の費用も馬鹿にならなかった。比べて今のデジタルカメラの画像データは費用、保管、検索、総てにおいて優れている。

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