知人のドイツ人は炬燵が大好き。2005年9月22日
今日の涼しさはひさしぶりで、懐かしくさえある。この涼しさを味合った最後は5月頃だった。最近の夏は、30年前と比べると2ヶ月は長くなった。
落ち着いていた石油が反騰し始めた。再び1バレル70ドル超しは時間の問題だろう。おかげで日本の貿易収支は近々赤字になりそうだ。しかし、石油が際限なく高騰することはできない。私見だが130ドル辺りから代替え燃料の割安感が起きるので下がり始める。しかし、世界が有効な省エネ政策を怠れば、下がったとしても110ドル辺りに高止まりしそうだ。重要なのは最大消費地のアメリカ国民の省エネ意識だ。巨大な家を隅から隅まで冷暖房するやり方はもう許されない。たとえば、日本のような小ぢんまりした家で炬燵を使うやり方は大変有効だ。
知人のドイツ人は炬燵が好きだ。帰国したドイツの家でも炬燵を使っている。しかし、入ると気持ち良過ぎて不精になるとぼやいていた。そのように、炬燵の暖かさは外国人にも心地よいものだ。先日、散歩していると、貰い物らしい使い古しの炬燵を意気揚々と持って帰る外国人一家に出会った。帰宅した彼らが、一家そろって温々と暖まっている様を想像すると微笑ましくなった。
蛇足だが、独り者であるドイツ人の彼女は洗濯機と冷蔵庫も日本製を愛用している。容量の大きなドイツ製は単身者には向かない。加えて日本製の静寂設計も気に入っているようだ。それは枕元に冷蔵庫を置いたりする、劣悪な住宅事情が影響している。
他にも日本製で気に入っているものが沢山あるが、意外なのはマヨネーズだ。彼女は来日すると大量にマヨネーズを買って帰る。マヨネーズは西洋から伝わったものだが、日本独自の発達を遂げ、今では独特の個性を愛されるまでになった。
同じような経緯で日本料理に加えられたものに、古くはカステラ、明治以降はカレーライス、トンカツ、コロッケなどがある。中国伝来で本家にないものにラーメンがある。今では中国からラーメン愛好家がやって来るほどだ。
アメリカでは巨大ハリケーンが再び上陸しようとしている。巨大ハリケーンと温暖化の間には明確な因果関係は証明されていない、とアメリカ政府は否定しているが、アメリカ国民は直感的に温暖化への危機を感じているはずだ。今回の災害を教訓に化石燃料の浪費を反省してくれればいいのだが。
省エネに関して、一定の生産に必要とする石油量は、アメリカは日本の2倍、中国は7倍である。日本は地球温暖化防止技術においては最先端を走っている。しかし、現実にやっていることは日本は自慢できない。
私は毎日生活用品を買い物しているが、その3分の1はゴミになる石油製品である。野菜、果物、肉、魚の発泡スチロールのトレー、その他様々なプラスチック容器。この無駄を何とかしたい。
そのように増え続ける膨大な石油代金はあらゆる投機に使われている。今、日本株が高騰しているが、その遠因に石油資金がある。私見だが石油資金の流れは脱石油関連事業に向けられると見ている。ブラジルのエタノール原料用の農場。代替えプラスチック生産企業。風力、太陽光発電。それらの関連株は注目できる。
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