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2007年2月 1日 (木)

元気だった自然は秋色に変わり、やがて枯れる。2005年10月18日

最近、睡眠障害が強くなった。仕事が忙しい所為だ。3,4時間の睡眠に慣れている内に長く眠れなくなったり、寝付きが悪くなったりする。加えて、仕事自体のストレスも大きい。今、制作中の仕事は、発注元が役所と銀行との最悪の組み合わせで、要求が制作意欲を削ぐことばかりだ。プライドを捨て指示されるままにご無理ごもっともと描けば、むしろ楽な仕事なのであるが、それは出来ない。

そのような状況で、やや鬱状態になっている。深夜床に就くと、母の体調のこと、やがて独りになって老いていくこと、嫌なことばかり考えてしまう。救いは朝目覚めた時、気分が晴れていることだ。朝から気分が重い時は鬱の症状で予後は悪い。

朝、母を建物玄関先へ連れて行き、リハビリ施設の送迎車を待った。外は冷たい雨ですっかり秋色になってしまった。
送迎車が到着するまで時間があった。母は昨日の電話の内容を聞いた。母はしばしばかかってくるクライアントからの電話を何となく悪い電話だと察しているようだ。少し電話の内容を話すと、母は理不尽だ怒り始めた。母は怒ると頭が冴えてきて元気になる。元気にいきり立つ母を見ながら、クレームにも良いことがあると思うことにした。

最近は散歩へ暖めたお茶を持って行く。
昨日は雨の中、炊事棟の屋根の下でお茶を飲んだ。傍らで母は暖かいお茶を美味しそうに飲んでいた。母を見ながら去年より老いたなと思った。老いたのは母だけではない、私も姉も友人達も隣のモモちゃんも、公園で会う顔馴染みの老人達も、去年より老いた。それらは秋から冬へ変化して行く目の前の自然に重なる。夏の頃勢い良く繁っていた夏草は秋色に変わり、やがて枯れる。その流れを逆行させることは出来ない。現実に少しづつ慣れて、枯れて消滅することを受け入れる他はない。

母を送り出して、静かな午前中の今は現実を冷静を見つめることができる。しかし、深夜の就寝時は違う。電気を消して闇の中にいると、突然孤独感が襲ってくる。まず母を失い、そして兄姉達が逝った後の孤独感がひしひしと押し寄せてくる。
どのようにすれば生き生きと老齢期を過ごすことが出来るか、それが今の私の一番の感心である。

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