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2007年2月 5日 (月)

酉の市。2005年11月11日

9日は忙しい1日だった。
その日は鷲神社の酉の市で、私は42年間お参りを欠かしたことがない。だが、それを朝の散歩まで忘れていた。のんびり車椅子を押していると「お酉さんはどうするの」と母に聞かれて慌てた。

午後、私は王子から都電で三ノ輪に出て、クラシックな梅沢写真館の小さな商店街を抜け、国際通りの出店をひやかし、途中、脇道にそれ飛不動にお参りしてお酉さんへ向かった。本当のところ、このところ疲労気味で、午後も歩くのは億劫だった。しかし、休むのは気分が悪いので、昼食後、無理に外出した。

お参りを済ませ、これから1年飾る小さな熊手を求め、ゆっくり熊手市を眺めた。去年と比べると景気はよく、大きな熊手にも買い手がついていた。あちこちから手締めが聞こえる華やぎはとても楽しかった。意外に若者も多く、今風のブティックの経営者らしき女性が真剣に手を合わせていた。

それから、浅草の観音様へ向かった。沿道の出店は更に多く、売り子は中国人からイラン人まで国際色豊かになっていた。この世界も3K職場で、ますます日本人若者は敬遠する職場になってしまった。

最初に鷲神社にお参りしたのは上京した年で、浅草に住んでいた友人の叔父さんを訪ねた時である。その人は金銀地金のへら絞り職人で、杯を作っていた。腕のいい人で菊の紋章入りの銀杯を絞ったことが自慢だった。
その日はたらふくご馳走になった後、叔父さんに薦められるまま鷲神社に友人たちと出かけた。その頃は車の交通量は少なく、国際通り車道を人が自由に往来して広々と見えた。
九州でも熊手市は有名で写真などでは知っていたが、実際はもっと華やかだった。熊手市の三本締めのかけ声。すぐ先の樋口一葉が住んだ竜泉の町名、今より濃厚に江戸が残っていた時代で一気に魅了された。
熊手市には老人を交えた家族連れが大勢来ていた。昔は地元の祭りの雰囲気が強く、子供達が溢れていた。今、その子供達は50代である。

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