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2007年2月 7日 (水)

東京で稲ワラを貰う。2005年11月23日

勤労感謝の日。今日の自然公園では、午後1時からしめ縄作りの教習会。
古民家前の広場にはシートが敷かれ、わら束と砧等の道具が並べられていた。母と懐かしくわら束を眺めていると、しめ縄作り指導の顔見知りの松下さんが声をかけてきた。
「作るなら、ワラを少しあげるよ。」母は喜んで欲しいと答えた。松下さんは、みんなに見られるとまずいからと、田んぼの出入り口に呼んだ。少し、待っているとMさんはワラ束を持って来た。何だか闇取引しているみたいで楽しかった。母はすぐにわら束をタオルで隠し、そのまま園内を通らずに裏門からこっそり出た。

「おや、しめ縄作りがはじまったの。」帰り道、緑道公園脇の顔見知りの家から声がかかった。
母はワラ束を隠していたが、端がはみ出ていて一目瞭然だった。知人は稲ワラが欲しければいくらでもあるから持って行けと言う。冬、庭木に巻くために田舎から貰ってきたようだ。しかし、十分の量があるので断った。
それから、知人としめ縄作りの話になった。
私が育ったのは半農半漁の漁師町である。田んぼも多く、子供でも縄をない、しめ縄やわら草履くらいは作れた。殊に私は得意技で固くしっかりした縄をなうことが出来た。だから、今でもワラを手にすると、独りでに手が動いて縄をより始める。
そんな昔話をしている内、知人は隣家の庭で実っている柿を持って行かないかと言いながら、長柄付き剪定ハサミを持ってきた。
「いや、実っているのを眺めている方が良いですよ。」と断った。
本当の所、留守の他人の家の柿をもぎるのは嫌だ。それに今年は柿の出来が良く、貰いもの買ったもの取り混ぜて冷蔵庫の野菜室は柿で満杯であった。

そんなこんなで道草が多く、今日の散歩も長くかかった。

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