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2007年2月 2日 (金)

南九州の港町の運動会。2005年11月2日

昨夜はパロル舎の川畑氏達と銀座で飲んだ。銀座は大人の街で心地よい。11時過ぎ帰宅して、ビデオを見てから深夜寝た。

今朝は爽やかに目覚めた。
今日のような好天の朝は、日南市大堂津での小学生時代の運動会を思い出す。私が育った漁師町では、運動会は町をあげての祭りで町中の人間が集まり出店も出た。前夜、私達はムシロを学校へ持って行き場所取りをした。次の朝は花火が上がった。早朝に登校した私達は、落ちてくる打ち上げ花火の殻を夢中で追いかけ、拾ってみんなに自慢した。

開会式では長々とした来賓や校長の訓話があった。
それから、始まる運動会の楽しみは徒競走で賞品を貰うことだ。私は100メートル走では一度も1等を取れなかったが、長距離走はいつも1等か2等を取った。1等はノートで、のし紙がかかり1等賞のはんこが押してあった。2,3等は鉛筆の束、参加賞は鉛筆1本のみで惨めだった。賞品を取り、みんなに見せながら母達の所へ行く時の誇らしさは今も楽しく思い出す。

次の楽しみは昼食だった。日頃食べない卵料理に海苔巻き、栗ご飯、早生の緑色のミカン、どれも美味しかった。見物は漁師が多く、早々と焼酎を飲み酔っぱらっていた。だから午後の部の応援は大騒ぎだった。

午後の日はつるべ落としで、裏山の影が覆う運動場での閉会式は寂しかった。閉会の辞の後、私達は見物席のムシロを丸め、後片づけをしてトボトボと帰った。

そんなことを思い出しながら母の車椅子を押した。
10日前から道路工事をしている。交通整理の初老のおじさんは「ごくろうさま」といつも挨拶をする。そんな老人の律儀さは心が和む。それでつい、対照的に無礼な若者達を思い出してしまう。

絵や絵本の仕事をしていると若者から仕事の相談が多い。若者にチャンスを与えることは大切なので、務めて応じ、時にはコネのある出版社を紹介したりする。しかし、中には約束の日時を平気ですっぽす無礼な若者がいる。それは編集者に段取りをつけた私としては大変まずいことで、そんなことを何度か繰り返した最近は、母の介護を理由に断ることが多い。

自分の行為がどのように関係者に迷惑をかけるか、想像できない者はアーティストとしては失格だが、案外、そんな者は権力へ取り入るのは巧く、いつの間にか出世していたりする。最近、老人相手の律儀な生活を心地良く感じるのはそんな現実から来ている。今朝は、そんなことを考えているうちに自然公園へ着いた。

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