強風の中、池袋へ。2006年3月17日
朝、雨は止んでいたが猛烈な強風。風は瞬間風速が観測史上最高の32メートルを記録。その風は東京上空の汚れを一気に吹き飛ばし真っ白な富士が見えた。急いで部屋へ戻りカメラを持ち出した。通路端の非常階段へ出てカメラを構えたが、猛烈な風に体か揺れ静止できない。それでも10枚程、写真を撮って部屋へ戻った。パソコンで出力すると、静かで端正な富士が写っていた。
午前中は母は整形外科で腰の治療。その間を利用して池袋へ画材を買いに出た。途中、顔馴染みのコジロー君に出会った。彼は大型のミックス犬でライトレッド系の毛並みとスラリとした立ち姿が美しい。飼い主のKさんの話ではセパードを基調に日本犬の血も混じっているようだ。Kさんと雑談している間、そっと足に体を寄せてくれるコジロー君の体温が暖かい。とても賢く心優しい犬である。犬であれネコであれ動物に触れていると、不思議な安らぎを感じる。
強風の為、埼京線はダイヤが乱れていた。考えてみれば今日の風速32メートルは台風である。しかし、シーズンが違うだけで只の強風にされてしまう。
池袋で絵の具を買った後、帆梱包用の段ボールも買う予定だったが、風にあおられそうなので止めた。その代わりサプリメントの店、ファンケルハウスに寄って母のサプリメントを買った。最近は激安メーカーのサプリメントが地元のイトーヨーカ堂で買えるので池袋へ買いに行く事は少ない。
ライバルの台頭で、ファンケルハウスは客が少なく感じた。
最近、企業の入れ替わりが激しい。以前、仕事で宝飾メーカーに関わっていたが、今は旧知のメーカーの殆どが零落してしまった。その中で今も生き残っているのは、工場を中国等へ移転させた所だけである。
宝飾業界は戦後からバブル期辺りまで、東京台東辺りの宝飾メーカーが強く、工賃も高額で一般の2,3倍を楽に稼げた。しかしすぐに、大量生産の甲府の宝飾メーカーが台頭して来て業界を制覇してしまい、工賃も大幅に下落した。
私が業界と決別して今の仕事に移行したのはその少し前である。
今は高級品は欧州ブランド、普及品は甲府辺りのメーカーが中国生産したもの、と住み分けが進んでいる。この状況では日本の殆どの彫金職人は失職してしまった。伝統は意外にもろく崩壊して行くものだ。
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