電話セールス。2006年3月18日
汗ばむくらい暖かい土曜日だ。お出かけの女の子たちの服装が軽やか。冬の間、日に晒されなかった若い手足が白く眩しい。
だから、車椅子を押しながら女の子へ目が行ってしまう。その視線は慎重に気をつけているが、不思議と気付かれてしまう。若い子の視野は恐ろしく広く鋭敏なようだ。もっとも、若い子は視野にいる総ての男を意識しているのかもしれない。
そんな女の子達もおばさんになると無頓着になる。だから、若い子のお洒落を見てあげるのも親切かもしれない。
昔は電話好きで、一仕事済ますと誰彼無く電話をしていた。今はそのような電話は年に1回するかしないかだ。だから知人からの電話も殆どかかってこない。もし用事がある場合はメールで済ませてしまう。メールだとその時の双方の感情を考慮する必要がないので気楽である。その逆に、微妙な気持ちを伝えられないで困る事もあるが、私の生活リズムには合っている。
そんな訳で、かかって来る電話はセールスばかりだ。
今日もホームページ関係の営業電話があった。
「最近、インテリア用の絵の需要が激増しています。つきまして、是非とも先生の作品を取り扱わせていただきたいのですが、いかがでしょうか。」
と美味しそうな話。しかし、私の作品を見ましたか、と聞くとまったく見ていない。更に質問すると相手は美術系のホームページ運営会社で、私が金を払えばその会社のページに10枚程作品を掲載してやる。そして、作品が売れれば、手数料を取って取引の手伝いをしてやると、虫の良い話。当然だが、私は金を払ってまで他所のホームページに作品を掲載してもらう気はないので断った。
まだこんな手に引っかかる貧乏絵描きがいると思うと気の毒である。
電話の絵のネット取引が激増していると言う話は、まったくの嘘で、絵は地道な人間関係を積み上げて、始めて売れるようになる。
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