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2007年3月16日 (金)

変化する事が寂しくなった。2006年3月31日

朝から、花冷えの冷たい風が吹いていた。このような日は、炬燵を持ち出して花見をすると楽しいだろう。母は整形外科でペインクリニックでの治療中。テレビを点けるとワイドショーで番組を降りる女子アナへスタッフからの花束贈呈をしていた。2年間番組を勤めた若い女子アナは感極まり大粒の涙を落とした。
何かが終わる時は誰も同じように寂しい。テレビを見ながら、私は劇団七曜日の宣伝美術を降りた時のことを思い出していた。

13年前、劇団主催渡辺正行氏から突然電話が電話があった。
「劇団維持が資金的に難しくなったのでやめることにしました。長い事有り難うございます。」と言った内容だった。劇団は当時売れっ子だった渡辺氏個人のポケットマネーで運営されていた。だから、早晩そのようなことになると覚悟はしていたが、いざそうなると心に大きな穴が空いたように感じた。

しかし、当時の私は上り調子で、それを長く引きずる事はなかった。何かが終わる時は新しい始まりで、期待で心躍っていた。
更に大昔、上京する時も、故郷への愛着は全くなかった。上京してから生活や住まいが幾度も変わったが、心残りはまったく無かった。若いことは本当に素晴らしい。しかし、今は変わる事が寂しい。どうしようもない事と分かっていても、愛着を引きずってしまう。

昨日、自然公園に行くと、管理棟の係が「ここの勤めも明日までです。」と寂しそうに挨拶した。彼らは開園してから7年間勤め、4月1日から新人と交代する。
同じ変化でも、季節の変化にはこのような寂しさはない。だから、自然に包まれていると安らぎを感じるのかもしれない。

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