キツネノエフデ。2006年6月22日
雨の中、自然公園の歩道脇に珍しいキノコを見つけた。ススキの株の傍らに山蟻が盛り上げた蟻塚があり、その中から15センチ程の赤いロウソクのようなキノコが出ていた。昨日は気付いていないので、一晩で成長したようだ。
後でキノコのサイトで調べるとキツネノエフデとあった。悪臭があり蠅が集まると書いてあるが、匂いは嗅いでいない。キノコへ手を伸ばし、写真は撮っておいた。
キノコは子供の頃から好きである。食べるのも、眺めるのも楽しい。
子供の頃の絵本に、小人達が住んでいるキノコの家がよく載っていた。絵本のキノコには水玉模様があって、小人達はお腹がすくと端っこを齧ったりしていた。それがとても美味しそうで小人の生活に憧れた。
私が見た絵本は小学校の図書室にあった援助物資で、アメリカの一般家庭から寄贈されたものだ。当時、国産は粗末で印刷も悪かったが、アメリカの絵本は立派でとても綺麗だった。私の絵が無国籍だと言われるのは、その原体験があってのことかもしれない。
昨日、散歩帰りに母のサプリメントを買った。店頭で選んでいると、母は疲れが取れる薬がないか店員に聞いてくれと言った。しかし、薬屋の店員より私の方が母の疲れを取る薬には詳しい。加えて、苦労して予算を捻出して一番良い品を買っているのだから、無理は言わないようにと釘を刺した。
母は内科での診察の時も同じ事を聞く。体がだるい気持ちはよく分かるが、老いと疲労感は重複するものだ。医師も答えようがなく「そんな薬があったら良いのですが・・・」と言葉を濁す。だから皆、体にむち打って、自然公園で皆頑張って歩いているのである。この重荷からは死ぬまで解放されることはない。
その後、駅前のドコモショップを覗いた。私はPHSを使っているが、ドコモでは来年で打ち切りになる。それで、21000円補助するから携帯に買い替えるように通知が来た。
商品を見たが、多機能機種ばかりで私が望むものはない。ウオークマン機能は魅力だが、マックの私には対応していない。カメラ機能は使えそうだが、カメラを持っていると、リアルタイムに肉眼で眺め記憶することが疎かになりそうだ。それに、記録写真は絵を描くのに役立たない。むしろ、一心に眺めた情景の記憶が絵を描く力になる。そんなこんなで、買い替えは止めた。期限まで1年はある。それまでにもっと魅力的な携帯が出るかもしれない。
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