夏休みの海は今だにワクワクする。2006年7月11日
ワールドカップが終わりホッとしている。決勝は朝3時に起きて見て、二度寝してから5時に結果を見て、結局寝不足の朝を迎えた。好試合が多い大会だったが、最後のジダンの行為に興ざめした。侮蔑があったとしても、彼には巧みに切り返す機知が欲しかった。人種差別の歴史は人の心からゆとりを奪うと言う事か。
今日は母を通所リハビリへ送り出して、午前中から納期の近い学会誌の表紙絵を描いている。週一日でもこのような時間が持てるのは助かる。
傍らのTVワイドショーで、動作表情から嘘の見分け方を解説していた。このような話題は以前はとても興味があったが、最近は気にしない。一瞬で決まるビジネスならともかく、人格の判断は長い流れの中でするものだ。私には50年近い付き合いの友達がいるが、時には憎んだり争ったりもした。それでも付き合いを維持できたのは互いに信頼と誠実のルールを守って来たからだ。
外交も基本は人付き合と同じだ。しかし、連日報道の北朝鮮外交には信頼や誠実が欠如している。最後に力で押さえつけないと解決しない国家体制は本当に困ったものだ。
もうすぐ夏休み。関係のない歳になったのに、今だにワクワクするから不思議である。夏休みで思い出すのは子供の頃のことばかり。朝は5時に起きて朝食を済ませ、町内の氏神秋葉神社の清掃に出るのが子供達の義務だった。と言っても、境内は掃除する程汚れてはいない。サーッと箒目を立てて、後は竹箒を使ってチャンバラごっこをした。それから境内でNHKのラジオ体操が始まり、終わったら一旦家に戻って、海水パンツに着替え、7時に海へ出かけた。
朝の海はないでいて気持ちよい。水中眼鏡で潜ると水底の砂に海面の光が網目状にキラキラ写り綺麗だった。魚影も豊富で、2,3センチの波打ち際まで魚が背びれを立てて猛スピードで泳いでいた。私たちは一応追いかけて捕まえようとするが、到底無理で、誰も捕まえた事はない。だから今も、あの魚の正体は分からない。
南国でも海に長く浸かっていると体が冷える。子供達は互いに唇の色を確かめ合って、紫に変色していたら直ぐに砂浜に上がって甲羅干しをした。おかげで、私は無謀な程紫外線を浴びてしまった。そのダーメージを今も引きずっていて、真夏でも長袖でないと外出できない。うっかり陽を浴びていまうと、たちまち赤くなって痒くなってしまう。
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