母の様子を見に行くと、死んだように寝ていた。2006年8月18日
昨夜は湿度90パーセントと蒸し暑かった。どんよりと曇って蒸し暑い日が続くと、永遠に爽やかな日は訪れないような気がしてしまう。0時からは毎夜NHKで放映している米ソのロケット競争を見ている。昨夜は最終回で、アメリカの月面着陸で終わるが、私は眠ってしまい肝心のその場面を見逃してしまった。
目覚めたのは1時過ぎで、母の様子を見に行くと、死んだように寝ていた。最近、呼吸も浅く、ピクリとも動かないので心配になる。5分程眺めていると、少し手を動かしたので安堵して、外へ出てみた。対岸の都営アパートの1割ほどの部屋に明かりが点いている。深夜、まだ起きている人がいると思うと気が和む。
通路から下を見ると背筋がゾクッとする程に高い。先月、この階から飛び降りた人がいたが、飛び降りる前、どんな気持ちでこの夜の風景を眺めたのだろうか。隣のYさんの話では、その人は対岸に住む45歳の女性だったようだ。
「川向こうから見るこの建物の夜景は綺麗だから、惹かれるように、ここへやって来て飛び降りたのかもしれない。」とYさんは話していた。
先日の夕暮れ、母を対岸の生協浮間診療所へ連れて行った帰り、この建物に明かりが点いていた。イルミネーションのように美しくて、彼女はそこから飛び降りたら楽になりそうな気がしたのかもしれない。
今朝はすっきりと晴れて、乾いた空気が心地良かった。母はペインクリニックなので、その間を利用して床屋さんへ出かけた。しかし、先客がいたので、調髪は諦め高架下のスーパーでお昼の買い物をした。野菜が高騰して困っていたが、今日はキュウリ10本で190円、茄子6本で150円と急落していた。突然豊作になるとは考えにくい。売れないので投げ売りしていたとすれば、それはそれで困ったことだ。
日射しは強く気温は高い。しかし、湿度が低いので暑さは感じない。帰宅すると、付き添いをたのんでいたヘルパーは帰っていて、母はテレビを点けたまま居眠りしていた。最近母は夜よく眠るので助かるが、昼間も居眠りばかりしているのが気になる。年寄り子供と言うが、高齢になると子供へ逆行するのだろう。そうやって、次第に眠っている時間が長くなり、死の恐怖を感じることなく自然に死を受け入れるのかもしれない。
ベランダに2時間前に干したタオルケットを見に行くと既に乾いていた。夕暮れまで間があるので、これからもう1回洗濯をすることにした。
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