桐ヶ丘都営団地の公園は自然豊か。2006年8月27日
散歩道の前方を犬連れのお爺さんが行く。その人とは毎朝出会う。ワンちゃんはダックスフンドとテリアのミックスで、頭の上で長毛をリボンで纏めているのがとても可愛い。ワンちゃんは子供みたいに道草ばかりして、真っすぐに歩かない。時折、立ち止まって「知っているよ。」と言った風に私たちを振り返る。仕草の一つ一つに飼い主の愛情が感じられて気持ちが和む。
散歩道で出会う犬の散歩の殆どはお爺さんばかりである。その中の一人は孫より飼い犬の方が可愛いと話していた。確かに、飼い犬なら玩具やジュースを買ってくれとせがんだり、歩くのを嫌がったりはしない。仮に出来の良い孫が付き合ってくれても数年で終わる。しかし、ペットは元気な限り付き合ってくれる。
自然公園ではボランティアが湿地の手入れをしていた。自然公園は完成当初と違い、手入れ方法に意見の相違が生まれているようだ。おかげで園内には下生えの野草が根こそぎ抜かれている場所から自然のまま放置されている場所まで様々である。私は野草が抜かれてむき出しの地面は嫌いで、目をそらして歩く。公園を訪ねる多くの人も同様で、目をそらし自然のままの草木を眺めながら歩いている。どうやら、行き過ぎた手入れは反面教師になっているようだ。
今は、手入れされず放置された桐ヶ丘都営団地内の公園の方が自然豊かに見える。完成してから30年以上経て、木々は巨木に育ち、下生えの植物相も豊かである。苔むした石垣は冷たくて、暑い日に寄りかかると心地良い。公園のベンチやブランコが草に埋もれているのも廃墟の様で風情がある。老人ばかりになった団地では、散策している人に出会うことは滅多にいない。自然公園も、20年後はそのような姿になるのかもしれない。
帰り、御諏訪神社から秋祭りの子供神輿が出る所だったので、海外へのメール添付用に数枚撮った。神社前の短い参道には小さな夜店が2軒出ていた。昔は10軒以上は出ていて、浴衣がけの親子連れで賑わっていたのだが、寂しくなってしまった。
年を取るに従い、生き方が微妙に変化して来た。以前は遠くへ大きな目標を設定して努力していたが、今は今日1日を大切にしている。明日を今日と同じように過ごせるとは限らないからだ。
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