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2007年3月27日 (火)

家事は気分転換に役立っている。2006年8月2日

赤羽駅高架下にエスニックの物産店がある。バテックの衣服やビーズ細工、東南アジア製の家具と品揃えは豊富で充実している。広い店内に入ると熱帯の香料が漂っていて、東南アジア旅している気分になる。しかも、通路が広く車椅子が入れるので、母は行くのを楽しみにしている。都心にもその手の店は多いが狭い空間に商品が山積みになっていて車椅子は入れない。しかし、いつ行っても買い物客は少なく、経営は大丈夫か危惧している。
同じ店が変わらずにあることは貴重で素晴らしい。だから、数百年前の街並を残すヨーロッパの古都に人気が集まるのだろう。

33年前に引っ越して来てから、赤羽はすっかり変わった。散歩コースの緑道公園と自然公園の建設は良い変化である。自然公園の古民家は事故でもない限り、私が生きている限り維持されるだろう。赤羽駅高架下に出来た商店街も楽しい場所だ。母がガンから生還してから、そこへ車椅子で連れて行くようになってから元気になった。母はスターバックスでコーヒーを飲み、エスニックの店を覗いて、トンボ玉や安物の細工物を買うのを楽しみにしていた。馴染んだものが消えて行くのは、母にはとても寂しいことのようだ。

仕事に疲れると、台所の掃除をする。今日は吹きこぼれで真っ黒に汚れたコンロや、流し、食器カゴの下の水垢の汚れを金属タワシでピカピカにした。
掃除も料理も健康的で心が休まる。家事は、農業、漁業と同じように、原始から引き継いだ労働の形態を残していて、成果が目に見えるこのが良い。
比べて絵描きはどうなのだろうか。本来はアルタミラの洞窟壁画のように、豊穣を祈る素朴で自然な行為だったのが、専門化するに従い、悩み深く変化してしまったようだ。それは家事も同じで仕事に変わると悩み深くなる。だから家事が辛い主婦が生まれるのかもしれない。

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