母は元気を取り戻したが明日は分からない。2006年10月26日
好天で暖かく、首筋にあたる陽光が暑い。
車椅子を押しながら、今日の買い物リストを思い出そうとしていたが、一つだけどうしても思い出せない。やはり年のようだ。
赤羽自然観察公園で母はいつものように歩いてくれた。
昨日から、日中も小用が出るようになり、少し元気を取り戻した。明日のことは分からないが、今日、元気ならそれで良い。母の代わりに車椅子に乗って追いかける私の目の前を、杖に付けた鐘の音を響かせながら母はソロソロと歩いて行く。久しぶりに、私はのどかな気持ちになった。我々なら当たり前の事が、母にはとても貴重になってしまった。
古民家の中は涼しかった。薄暗い土間の竃の火色が美しい。時折、薪が弾ける音が屋敷内に響く。平日で客は老人ばかりである。座敷では、孫を連れた若いお婆さんがお手玉をして見せていた。彼女は私と同年輩で、子供の頃お手玉をした世代である。しかし、孫は座敷のおもちゃ箱が気になって興味が無い。いつの間にか、お婆さんは孫はそっちのけに一心にお手玉を続けていた。
帰り道、緑道公園の桜広場に昨日の三毛がいた。しかし、隣の道の工事の音が厭なようで、茂みの中に隠れていた。写真を撮ろうと待っていると、作業が止まり静かになって、三毛は広場へ降りて来た。その写真は写真日記へ掲載した。
住まい近くで、母の旧知の病院勤めのSさんに会った。彼女は古い男物の大島紬を洋服に仕立て直して着ている。二人は暫く、着物地の事を話していた。
傍らで聞きながら、ふいにエビオスを買うのを忘れていたことに気付いた。買い物が多い時はメモして出ないとダメなようだ。
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