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2007年4月 2日 (月)

外れて欲しい予測。2006年11月15日

ようやく絵は完成した。大きさは120×180センチ。絵の送付前に、お隣の広い部屋を使わせてもらい小次郎ちゃんのお母さんたちと鑑賞した。その後、キャンバスを木枠から外し、丸めて紙管に入れ梱包した。

今日は母の通所リハビリ。梱包が終わった頃、母の送迎車が到着した。
いつもなら、母は快活に冗談を言いながら車から降りて来るのだが、今日は元気が無い。
部屋に戻るとすぐに疲れたと言ってベットについた。母が寝ている間に、私は梱包した絵を赤羽本局へ持って行った。

郵便局の帰り、車椅子用の空気ポンプを買いに赤羽駅高架下のピバホームへ寄った。これまで、母が車椅子を使い始めた時に買った中国製のポンプがあったが、昨日、タイヤに空気を入れているとバシッと音を立てて壊れた。分解してみると、ビストンのゴムを固定していたプラスチックが折れていた。
ビバホームには500円の安物から2500円の堅牢な品まであったが、母がいつまでも車椅子を使える事を願って堅牢な品を買った。

私は6時に帰宅したが、母は食欲がまったくない。
何も食べないのは良くないので、少量食べさせると、すぐに吐いた。いよいよ、肝臓がんの症状が来たかと、愕然とする。
母は去年暮れ辺りから食欲が衰え始めた。今年春頃からは疲労を訴えるようになった。そして最近は嘔吐が続く。
深夜、ブザーが鳴ったので急いで行くと、更に吐いて寝具と寝間着を汚していた。すぐに着替えさせ、汚れた寝具の上にバスタオルを敷いて母を寝かせた。
汚れ物は洗濯機で洗い、先程、ベランダに干し終えて仕事場に戻った。明日、元気なら診療所へ連れて行くが、弱っていたら往診を頼む事にする。

単純な病気なら回復する。しかし、ガンに起因する症状なら予後は悪い。後は緩和医療に頼る他ない。以前から、母は93歳で逝くような気がしてならなかった。予想は概して外れるものだ、と不吉な考えを否定しようとするが今回は厳しい。

送付した絵は来春までに完成させれば良かったのを、母が元気な内に完成さたいと注文主に前倒しを頼んで、急いで描き上げた。そして、完成した今日を待っていたように母は悪化した。とすると、今回ばかりは予測通りなのだろうか。そう思っていたら寂しくなった。

Ma_3

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