退院した母は黄金色のイチョウ並木に感動していた。2006年11月24日
今日、母は退院した。完全に治ったからではなく、次の入院患者が控えているからである。もっとも、このまま病院に置いていても、貧弱な病院食では母の回復は望めない。我が家なら、少量でもバランスの良い栄養を摂らせることができる。
母は病院で少しの時間だけ会っていると元気に見えたが、家にずーっといると衰弱して見える。声も弱々しく、好奇心も薄れテレビに熱中していない。さて、それをこれからどうやって回復させるか難題だ。とりあえず明日は、生協まで買い物へ連れ出そうと思う。そうやって徐々に体力回復を図り、4,5日で赤羽自然観察公園まで連れて行きたい。
☆写真日記 http://homepage2.nifty.com/m4s/jmx.html
退院した母。ゴールデンの小犬ルイちゃん。2枚掲載。
11月25日
母が退院して1日が過ぎた。母は朝から浮かない顔をしている。昨夜から小用が止まっていて気分が悪いようだ。様子を見て、改善しなければ対策を考える。
今日は朝食後すぐに、ペインクリニックへ連れて行った。前回は2週間前で、痛みなしの期間が延びている。医師にその旨伝え2週間に1度にしてもらう。
整形外科の医師は無事に退院した母の顔を見て喜んでいた。母は開院当時からの患者で、思い入れがあるようだ。先週土曜、母の意識が混濁した時のことを医師に話すと、
「そんな時はすぐに救急車を呼ばないといけませんよ。」と言った。
確かにその通りだが、住まいの隣の救急病院のような所に運び込まれると却って拙い。何しろ、母はその病院で麻酔事故で殺されかけた。しかし、そんなことは話せないので、適当に頷いていた。
退院前日から、母の部屋を大掃除した。母はハウスダストに敏感で、埃が立つとひどく咳き込む。埃を払いたいが、母がいない時間がなくて出来なかったので、入院はチャンスだった。
大掃除は昨日の朝方までかかったので、とても眠い。母がペインクリニックを受けている間、一旦帰宅して寝た。20分程気持ちよく寝ていると病院から治療が終わったと電話が入った。20分でも眠ると体がすっきりして楽である。
治療が終わって直ぐに、整形外科のトイレに入ったが、まだ小用は出ない。
最後の手段として、生協まで車椅子を押して母を揺らすことにした。この方法で、3年前、母ががん手術から帰宅した時もうまく行った。
生協までの散歩道は、いつの間にか素晴らしい紅葉に変わっていた。
「外はすっかり秋になったね。」と母は黄金色のイチョウ並木に感動していた。
生協で買い物しての帰り道、母は小用をしたくなったと訴えた。途中、薬を貰う為に薬局に寄ったついでに、母にトイレを使わせてもらった。
終わった後、「いつまでも止まらないくらい沢山出たよ。」と母は喜んでいた。やはり、車椅子で揺らす効果は抜群である。
薬局は今月一杯で店を閉める。帰り際、薬剤師の女の子と閉店が残念だと話した。薬局のスタッフたちと仲良くなっていたので、殊更、別れが寂しい。
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