病気を平然と受け入れる図太さが必要だ。2006年12月12日
次の歯科治療まで、治療方針が分からないまま宙ぶらりんで待つ他ない。生き死には関係ないことだが、この状態で待つのは疲れる。だがこれから先、更に老いて病気が増えることを考えると、現実を平然と受け入れる図太さが必要だ。
その点、母は実に図太くてタフである。私ならすぐにノイローゼに陥りそうな病気を抱えながら、平然と明るく暮らしている。それができるから長生きしているのかもしれない。
先日、母が倒れて間もなく介護認定の調査員が来た。その時は緊急入院前で、母は口もきけずに死んだようにベットに横になっていた。
調査員は一人でケアマネージャーをやっている年輩の女性で優しい人だった。
「手助けもなく、お一人でよく介護されていますね。」と、私はいたく同情されてしまった。私は強く出る相手には闘志を燃やすが、優しい言葉をかけられるとからっきし弱い。まして、母はそのまま逝ってしまいそうな状態だったので、温かい言葉に、どうしようもなく熱いものがこみ上げて、何度か中座してしまった。
昨日、都から調査と審議の結果が届いき、要介護2から要介護3に上がっていた。病歴、肝臓ガンの再発、年齢、体調不良を考慮すれば極めて妥当な評価だが、低く認定しようとする都の方針としては異例である。
昨日、買い物前にケアマネのAさんを訪ね、介護保険証のコピーを渡した。
「よく、前回より高く評価してくれましたね。」とケアマネのAさんは驚いていた。
介護度が上がっても、介護保険利用は以前より激減した。
通所リハビリは一日車椅子で過ごすのが無理になった。ペインクリニックへのヘルパー付き添いは、医師との連絡事項が多いので、私が連れて行く他なく止めている。
現在は車椅子のレンタルだけだが、来週から母のシャワーの介添えを頼むことにした。
最近母は足元がふらつくようになり、シャワーを一人で浴びられなくなった。以前は毎日、私が浴びた後の温まった浴室でシャワーを浴びていたのだが、また一つ、出来る事が減るのは寂しい。
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