ユキヤナギが芽吹いた。2007年2月12日
今日も好天。先日まで、東京北社会保険病院下に建設中の公園に巨大なクレーン車が止まっていた。工場で組み立てたトイレを設置する為である。下の箱部分はすぐに設置出来たが、屋根乗せには苦労していた。
トイレの内装は昨日あたりに完成し、6時35分で止まっていた時計も動き始めた。残り通路の手摺と植え込みが終われば完成する。しかし、桜の季節には間に合いそうにない。花見の時の母のトイレは、上の病院のトイレを使うので不自由はない。
緑道公園のボケは和菓子のような淡いピンクの花が満開だった。枯れ枝の中、ユキヤナギも芽吹き新緑が鮮やかである。日影に霜柱が立っていたが、車椅子を押す背中は強い日射しに暖められて汗ばんでしまった。
散歩道で、会う人ごとに暖かいですねと挨拶を交わす。
先日、風邪気味だと緑道公園の途中で引き返していたおじいさんは、今日は元気に歩いていた。彼は背の高い律儀な人で、会うと立ち止まり、帽子を取って丁寧に挨拶する。その時、頭の右側に直径2センチ程の凹みが見える。
「風邪は大丈夫ですか。」とおじいさんに声をかけると、挨拶の後に、「むやみに、手術はするもんじゃないですね。おかげで、歩きにくくて。」と、彼は頭の傷を指差しながら傷ができた経緯を話した。
その話を聞くのは二度目で、頭の凹みは、以前、転んで頭を打ち、血腫除去の為に開けた穴である。その手術の際、眼球を動かす部位を傷つけられて、ものが二重に見えるようになった。新聞は片目をつぶらないと読めないし、距離感が掴めずソロソロとしか歩けない。彼は一通り話すと穏やかな笑顔に戻った。そして、いつものように飄々と歩いて行った。
毎日、そのような老人達と接していると、つくづく現代人のひ弱さを痛感する。戦争、戦後の貧しい困難期を乗り越えて来た老人達の強さは違う。今日も12チャンネルで「李香蘭」の続編を見て、それを痛感するだろう。
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